改めて、テレビは(はっきり、くっきり♪)より中身だと痛感しました。(笑)

地デジ普及が遅れているとはいえ、子供を洗脳してまで宣伝してくるとは思いませんでした。
観てた人は知ってると思うんですけど、先週の放送の最後に(地デジなら、もっとアクション仮面が綺麗に見えるのか!)という、言わせた感120%の地デジ宣伝が放送されていたんです。

簡単に説明すると、こういうコト。(↓)

こりゃ番組の最後で(まだまだ続くよ!)と言いながら、結局は5分しか続かなくて(オイッ!)というパータンにそっくり。それよりも、子供まで利用するTV局の姿勢が悲しい・・。(涙)

むさえ編みたく、社会風刺&パロディー化が作品の特徴でもあり魅力でもあるとは思うんですけど、これは完全に宣伝です。まぁ幸いにも面白かったけど、キィ嫌いじゃないですよよっ・・。

この宣伝感あり過ぎっぷりが、逆に笑いを誘います。って、あれ、思惑通りですかコレ?(笑)
とりあえず、観てない人も含め(地デジ宣伝)をご覧ください。(↓)

     

でも、何か辛いですよね。地デジ普及も大事だと思いますけど、子供に洗脳みたいな植え付けをして、楽しみにしている視聴者が裏切られるのって。こうやって無理無理な宣伝で番組の質を落として、タレント満載のクイズ番組を放送する。それゃ、視聴率が下がるのも当然だと思う。

視聴者が求めているのは(=番組の中身)なのに・・。
テレビ局が求めているのは(=視聴率)、一致しているようで一致していない・・。

地デジ宣伝 全文


みみこ:
アクション仮〜面♪

アクション仮面:
みみこ君。

みみこ:
今日もカッコ良かったわ。

しんのすけ:
うんうん、カッコ良かったぞ!

みみこ:
でも私、アクション仮面のカッコ良さを(地デジ)で観て欲しいの。

アクション仮面:
ああ、(地デジ)なら画面かクリアになって私が(はっきり)カッコ良く。
そして、みみこ君が(はっきり)可愛く見えるね。

みみこ:
いゃ〜ん♪

しんのすけ:
おおっ、(地デジ)ならもっとアクション仮面が(はっきり)カッコ良く見えるのか・・ハフンッ♪

みみこ:
でもアクション仮面、(地デジ)になったら画面が(はっきりくっきり)だから、観ているみんなの目を誤魔化せなくなってしまうわ。

アクション仮面:
大丈夫さ、画面が(はっきりくっきり)した分、私の正義の心も(はっきりくっきり)さ。
一段と、強くなって悪を退治する姿をお見せできるさ。

みみこ:
さすが、アクション仮面♪

アクション仮面、みみこ:
(地デジ)(はっきりくっきり)、ワッハッハッハ♪

しんのすけ:
良いぞ(地デジ)!ってコトは、地デジになるとお姉さんの水着も(はっきりくっきり)で小さく見えるというコトか。

アクション仮面、みみこ:
それは、ないない。

しんのすけ:
(地デジ)
って良いな〜♪

地デジ 計=7回 はっきり 計=3回 はっきりくっきり 計=4回

(文章にすると宣伝っぷりが露骨に表れてる・・。)

地デジの普及率は何%?


クダクダ言う前に、日本の地デジ基本知識と普及率を少し説明しておきますね。
文章だと長くなるので、表にまとめてみました。(↓)

開始日これまでのテレビ必要機器
費用利点デメリット
 2011年7月24日  チューナーとアンテナを取り付けない見られなくなる。チューナー+アンテナ
約1万円〜3万円画像が鮮明になる。テレビに時報が出ない、チャンネルを変える際に1秒弱必要。機器が高い。


で、気になる日本国内の普及率がコチラ。(↓)
総務省のデータは調査結果に幾つかの問題(普及台数で調査?)があって、あくまで大まかな数値として参考にした方が無難だと思います。

2005年2006年2007年2008年
普及率:8.5%15.3%27.8%43.7%
  増加率:6.8%12.5%16%
残り:91.5%
84.7%72.2%
56.3%

とりあえず順調な普及に見えますけど、地デジ移行で若者を筆頭に20%近くの人がテレビを見なくなるんじゃないか?という説もあったりします。やっぱり、地デジってイマイマチよく分からないし、テレビ局側も利点を100%生かせているとは言おないと思うんです。高画質といっても、クイズ番組を高画質で見たって何の意味もない。データ放送云々の前に、携帯を使った番組だって(ケータイ大喜利)ぐらしか放送されてないのに、地テジに何の魅力も感じませんよ。

地デジ1人に対し、アナログ5人の視聴者を失うテレビ局


まぁ極端な例えですけど、あながち的外れだとは思いません。

クレヨンしんちゃんの例にしたって、ああやって宣伝すれば地デジに移行してくれるかもしれない。だけど、その代償として不快に思ったファンを何人か失ってしまう可能性がある。

少し前に起こった、「ザ・シンプソンズ」の映画吹き替えを(10年以上も続けているお馴染みの声優)から⇒タレント声優に変更した事で勃発した、ファンと配給元との騒動がその代表。(↓)
もうちょっとだけでいいから、作品を本当に愛する人たち、コアな映画ファンのことも考えた方がいいと思う。 コアな映画ファンは人数は少ないけど、DVDを買うし、長い目で見ると金額的にはちゃんと貢献するんだから。

映画版「ザ・シンプソンズ」声優変更に反対する - ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記:
個人的には、「ザ・シンプソンズ」は、所、和田、アツシみたいな人たちにはもったいない作品だと思う。猫に小判。っていうか、馬の口が念仏を唱えてるみたいなバカな話ですよ。おまけに小判鮫に小判だし。

偉愚庵亭憮録: 吹き替えに値せず:
この問題は、DVDにオリジナル声優の声を収録する形で終結しています。

ドラえもんの例でも、クレヨンしんちゃんの例でも、確かにね、タレント声優で宣伝をバンバンした方が興行収入は伸びます。現に、クレヨンしんちゃんの映画は評価が振るわなかったにも関わらず、タレント声優を起用している作品は高い興行収入を稼ぎ出しています。

ヘンダーランドの大冒険嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者
公開:1996年2001年2002年2007年2008年
興行収入:約12億円約14億円約13億円約15億円約12億

まぁ話が違う路線に乗っちゃいましたけど、タレント声優を使ったり、TBSみたく全番組でドラマの番宣をすれば、確実に視聴率も収入も上がると思います。でも、その代償として、番組を愛しているファンを失ってしまう。クレヨンしんちゃんの例だって、これで地デジ利用者は増えるかもしれない。だけど、この宣伝を不快に思ったファンが離れてしまう可能性だってある。

テレビ離れとか言われてますけど、当然なんですよね。正確に言えば、テレビ離れじゃなくて(=テレビが視聴者を無視して、結果的に視聴者が離れた)の略だと思ってますから。(笑)

やっぱりさ、テレビって面白い番組があるから観るモノ。
復活SPが放送される(笑う犬)のように、視聴者の間で(あっ、小須田部長おもしろかったよね〜♪)とか言えるような、そんな番組が無いと地デジ(=液晶テレビ)には買い替えないですよ。勝手な意見ですけど、テレビ局がするのは番組で地デジを宣伝することじゃなくて、テレビを買い換えてまで観たい番組を制作するコトだと思う。視聴者は面白かったら観るよ、YouTubeでも面白い番組や質の高い作品は人気ですからね。逆に、クイズ番組は全然人気が無いですけど・・。

     

という感想を、秋の夜長にローソンの(黒ごまとカマンベールチーズクリームのパン+コーヒー)を飲みながら考えていました。うん、美味しいおオチ!(笑)

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