スティーブ・ジョブズ I
ウォルター・アイザックソン
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うちの親父が「iPhone 4S」を購入した。これは僕にとって衝撃的な事実だった。
簡単にうちの父親はコテコテの昔派。俗に言うと、「情報は新聞が中心」といった61歳のベビーブーム真っ只中の世代。それまでうちの親父は携帯はおろか、ビデオの予約すらできなかった。DVDを視聴する際にも、壊すのが嫌だからといって家族に頼む始末。そんな父親が「iPhone 4S」を購入したのだ。僕は驚いた。というのも、僕は前から初代iPhoneの頃から(ねぇ、iPhone凄いと思わない?)と誘ってはいた。でも、自分には使い道が無い。月額料金が高い。といった理由で買わずにいた。

そんな父親が突然、僕に「iPhone 4Sって凄いな。」と、僕に話しかけてきてきた。
元々口数の多い方じゃない父親が話しかけてきたので、僕はちょっと戸惑いながら「うん、凄いよ」と答えておいた。それから数日経ってからかな?「iPhone 4Sってどうやって買えばいいんだ」と聞いてきた。僕は直感で「親父、もしかして買うんじゃないか?」と思いが巡らさせた。父親曰く、デザインが気に入ったという事。そして、高機能だという噂を聞いた事が購入の理由らしいです。僕はまず、ソフトバンクかauかを選んでもらう事にした。別に父親はソフトバンクでもauでもどっちでも良いと言っていた。ソフトバンクは電波が弱いよ、と伝えておいたが別に気にしないといっていた。結局、家族が使っているという理由と僕がauで購入したという理由からauを選択してもらった。月額料金が端末代込みで6000円くらいだと伝えておいたが、「ちょっと高いなー、といいつもも、機能が良いから仕方ない」と了承してもらった。

●うちの61歳のオヤジが「iPhone 4S」を手にしてデジタル親父になった話!

数日後、僕と父親でヨドバシカメラに行ってiPhoneを購入することに。
基本的に必要な書類(身分証明書は持ってた)ので、すんなり購入することができた。前々から僕が、こういう書類が必要だから用意しといてね。と言っていた。その辺は抜かりないように。

ヨドバシカメラの店員さんに「加入者は若い方が多いんじゃないですか?」と聞いてみたら、「そうですね、割と若い人が多いですかね」と言っていた。うちの父親のように61歳でiPhoneを手にする人は珍しいらしい。父親の年齢ならドコモが提供する「らくらくフォン」が圧倒的な人気を誇っているらしいと聞いた。最近では、通話のみという理由でウィルコムに加入する人も多いらしい。(誰とでも定額目当て)。父親は嬉しそうだった。その横顔は新しいおもちゃを手に入れた子供のようだった。

親父がiPhoneで感動した点

父親がiPhoneを買って感動した点は幾つかあるらしい。

1)タッチパネルが凄い

これは誰ともが感動する事ですが、タッチするだけで画面が移動する事に感動してました。意味も無く画面を触っては、嬉しそうにしてました。まだ、買ったばかりでアプリが入ってない機種。入っているのはカメラとiPodの機能くらいでしょうか?

2)カメラがすごい

父親がカメラが好きなので、iPhoneのカメラ機能には驚いてました。「タッチすれば撮影できるのか?」そう言っていました。iPhone 4Sでカメラが高機能化されデジタルカメラとしても十分に代用可能になったので、父親は暇な時間があると外に出かけてパシャパシャ撮影しては「これいいよね?」と僕に聞くようになっていました。口数が少ない父親なので、コミニュケーションの役に立っています。

3)iPodが凄い

父親は音楽が好き。(特にジャズが好き)なのですが、今まではCDで聴いていました。それでiPhoneでも音楽が聴けるよと言うと父親は驚いた顔をして「どうやってやるんだ!」と聞いてきました。iTunesというソフトに入れるんだよ。説明しておきましたが、さすがにそこまでの知識は無いようで、僕がCDを取り込んで入れてあげる事に。父親曰く、音楽は外で聴くもんじゃない。という思いがあるそうですが、取り込んであげたら外出先で聞いているようです。好きな時間に好きな曲が聴ける。これは革命だ!と言っていました。

3)アプリが凄い

アプリの事は何となく知っていたようです。特に、このアプリが使いたい!という要望は無かったんですが、とりあえず写真系のアプリを数個とウェザーニューズのアプリを入れてあげました。









特に天気予報に関してはテレビで確認しなくても、好きな時間に天気がチェックできて嬉しいと言っていました。

iPhoneの困ったところ

iPhoneは確かに便利ですが、61歳には難点があるようです。それが、アドレスの交換が大変だという事です。いちいち、相手のアドレスを目視で確認してコピーするのは61歳には酷です。ガラケーであれば赤外線があるので、簡単にアドレスの交換ができますが、相手がiPhone対ガラケーだと特に困るそうです。こればっかりは多くのiPhoneユーザーが困っている点ではないでしょうか?年齢に関わらず…。

iPhoneを買って世界が変わった

今まで父親は携帯から持っていなかったのですが、「iPhone 4S」を手にして生活がガラリと変わったようです。友達のメールアドレスを手に入れて定期的にメールの交換をしているようです。朝の天気はウェザーニューズでチェック。ニュースはネットからでも手に入るよという僕の助言もあって、コテコテの新聞派だった父親がネットから情報を手に入れるようなりました。「テレビを観る時間が減った」そう言っていました。新聞のネットの併用でうまく情報をやりとりしているようです。この変化には僕も驚きです。

●61歳の親父がTwitterを始めた日

前々からTwitterについては「面白いよー」と、父親に教えていたのですが「そんなの面倒だ!」といって敬遠していした。そもそも、ビデオの録画もできない父親ですから、パソコンでもつぶやきはちょっと無理だったのかもしれませんね。iPhoneを手にした記念に「Twitterでも始めてみたら?」と僕が薦めると「じゃあやってみょうかな?」という前向きな姿勢。とりあえず、アカウントは僕がとって父親に教えてあげました。まだフォローとフォロワーの違いも知らない父親ですが、朝に何を食べた。今日はこういう事があったというつぶやきを慣れない手つきで入力しているのですが、息子の僕としては、父親の近状が知れて嬉しかったりします。

親父よ、次はFacebookやで!

携帯嫌いな人でもiPhoneなら欲しい。そういう年配の方が増えたら嬉しいです。