今、ネット界隈で持ちきりになっている話題がGREEやモバゲーなどが展開するゲーム課金に関する問題だ。消費者庁が、いわゆる「コンプガチャ」と呼ばれる課金システムに関して、違法ではないか?という事が発端になっている。発表後、ソーシャルゲームを運営するGREEやモバゲーの株価は軒並みストップ安が続いている。ただ、様々が記事が飛び交っているので、初心者にはイマイチ理解できない部分もあると思う。(そもそも、コンプガチャって何なの?という所が問題だろう)今回は、そんな「コンプガチャ」に関してまとめ記事として、また課金システムについて、まとめてみょうと思います。

●何が違法なの?コンプガチャ違法に関するまとめと、ソーシャルゲームの課金システム。

前々から、コンプガチャで100万円単位の課金がネット上で話題になっていましたが、違法に関して報道したのは「週刊ダイヤモンド」の記事が最初だったと記憶しています。「探検ドリランド」や「ドラゴンコレクション」といったカード系ゲームの人気に火が付き、ブームが巻き起こっていた時期と重なります。

当局がグリーに重大な関心 正念場迎えるソーシャルゲーム|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンライン
急成長しているソーシャルゲーム。そのビジネスモデルを揺るがしかねない事態が起きている。

 ある政府関係者によれば最大手グリーの摘発に向けた検討が始まったもようで、「4〜5月が山場だ」というのだ。
http://diamond.jp/articles/-/16762

そして、違法に関して真っ先にコメントを表明し話題を集めたのが「やまもといちろうBLOGさん」のこの記事でした。

消費者庁がコンプガチャ禁止へ、GREE田中社長は暖かくして寝る(補足あり): やまもといちろうBLOG(ブログ)
風邪がはやっているので、田中社長におかれましては暖かくして寝ていただきたいのですが、消費者庁から第一弾の見解として、コンプガチャについては違法性を確認し(絵合わせ)、景品表示法の名目で中止を要請するということで落ち着きました。

 違法性が確認しうる他のソーシャルゲームサービスについても順次中止を要請する予定だそうですが、一応の猶予期間といいますか、目安としては5月一杯は様子を見るという形だそうであります。
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/05/gree-c04c.html

その後、色々な憶測が飛ぶ中、消費者庁のコメントとして、こんな記事か話題になっている。

消費者庁が報道否定――SNSのコンプガチャ問題 - ケータイ Watch
SNS各社の提供するソーシャルゲームコンテンツが違法に当たるとして、報道各社は消費者庁が中止を要請すると報じた。これに対して消費者庁は、記事の内容を否定している。

 ソーシャルゲームにおいて、特定のアイテムをそろえるとレアアイテムが入手できる、いわゆる「コンプリートガチャ」という手法がある。「ガチャ」は、カプセルトイ(ガチャガチャ)を模したもので、1回数百円でゲーム内アイテムが入手でき、さらに特定の組み合わせがそろうとレアアイテムが手に入る。

 記事によると、「GREE」(グリー)や「Mobage」(DeNA)のコンプリートガチャについて、消費者庁が景品表示法(景表法)で禁じる懸賞に当たると判断し、近く見解を公表。ゲーム会社にこの手法の中止を要請し、応じない場合は景表法の措置命令を出す方針とされた。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120507_531028.html

ソーシャルゲームへの「コンプガチャ」規制関連のメモ: やまもといちろうBLOG(ブログ)

やまともいちろうさんのブログにおいて、さらに詳しいガチャ規制に関する記事が公開されている。
どうもアウトリストはすでに作成済みであるらしい(未確認)。

 措置命令の対象となり得るサービスについては、コンプリートガチャ一式として、例えば「アイドルマスター シンデレラガールズ」および「探検ドリランド」が取り沙汰されているが、一般的なコンプリートガチャ以外にも、法令の範囲で懸賞と類されるサービスは広くアウトとなり得る。

 レベルアップガチャなど、「ひいたレアカードに準じて確定リーチ(ただしレベルダウンもあるよ)」というのも、懸賞の限度額(投下する金額の5倍ないし7倍を相当とする程度)を超えますので、懸賞であり、アウトは確実と思われます。というか、現在Appleとも調整中です。

 通常の「ガチャ」のみ、すなわち資金を投じて単純に絵柄となるデジタルデータが供出される仕組みそのものは対象外とのことです。
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/05/post-4ba6.html

コンプガチャ規制を大きく報じた読売の意図? - Togetter

コンプガチャ禁止を報道機関として一番最初に報道したのは「読売新聞」だと記憶している。その経緯についてのTwitterでの発言のまとめ記事がTogetterに挙がっている。

http://togetter.com/li/298350

●GREE&モバゲーの解答

FNNニュース: 「コンプリートガチャ...
消費者庁は、景品表示法で禁止している懸賞にあたると判断し、週明けにも注意喚起する方針を固めた。
これに対して、携帯電話向けゲームサイト大手の「グリー」は、「正式な要請が来てから適切に対応したい」とコメント。
また、「モバゲー」を運営する「ディー・エヌ・エー」は、「コメントは控えたい」としている。
消費者庁は今後、ゲーム会社がこうした商法を中止しない場合には、景品表示法違反で措置命令を出す方針。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00222667.html

●アイテム課金全てが違法化されるのか?

消費者庁がコンプガチャ禁止へ、GREE田中社長は暖かくして寝る(やまもといちろう) - BLOGOS(ブロゴス)
通常の「ガチャ」は今回の消費者庁の判断外です。ただ、「ガチャ」は基本としてレアカードなど高価なデジタルデータ供出確率が明示されていない、およびKPIツールなどでお客様の掛け金の状態を見ながら有価証券となるデジタルデータの供出割合を変更する仕組みが内在するものは、おそらく警察庁が近い将来黒判定を出すのかなあ? という感じでございます。
http://blogos.com/article/38318/

暇人\(^o^)/速報 : ドリランドのガチャコンプは10万円使っても揃わない - ライブドアブログ
確率だ錯覚だなんだ騒いでるけど、明らかに1枚か2枚ストッパーがいて その1枚が皆共通して出なくて嘆いてる

残り1枚までは1万〜3万で揃うけど
ストッパーが出ないと その後10万使っても出てない人もいた
http://blog.livedoor.jp/himasoku123/archives/51715167.html

●コンプガチャの仕組みと違法性

消費者庁によるコンプガチャ規制はソーシャルゲーム終了のお知らせか - よそ行きの妄想

コンプガチャ違法化に関して、景品表示法をもとに解説した記事。今回の件で一番問題だったのが、カードが当たる確率が不明でコンプに近くなればなるほど当たる確率が低くなるというものだ。この記事では景品表示法を元に丁寧に解説が加えられている。
景品類の制限について概ね次のとおり定められている。

1.懸賞により提供する景品類の最高額は、取引価額の二十倍(だたし最大10万円)を超えてはならない
2. 懸賞により提供する景品類の総額が、取引の予定総額の2%を超えてはならない。
3.一定地域における事業者相当多数が共同して行う場合などは、例外的に、景品類の最高額を30万円を超えない額、景品類の総額を取引の予定総額の3%まで拡大することができる。
4. 2以上の種類の文字、絵、符号等のうち、異なる種類の組合せを提示させる方法を用いた懸賞による景品類の提供は金額の多寡によらず一切禁止

上記を読めばわかるだろうが、コンプガチャは4に違反する。私は全然知らなかったが、絵合わせによる懸賞は一切禁止だったのである。
http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20120506/1336273212

【漫画つき】コンプガチャだけじゃない。ケータイSNSゲーム課金の仕組み解説 - しっぽのブログ
おそらく、コンプガチャ違法に関して一番分かりやすい記事だろう。コンプガチャのシステムを漫画付きで詳しく解説してある。
昨日から、コンプガチャの話題が飛び交ってますが、
みんな結局何が問題で、どこが論点なのか分かりにくくなってると思います。
そこで今回、コンプガチャと、あといくつかケータイ向けSNSゲームの手法について、お金を使ってしまう仕組みについて解説してみました。
http://sipo.jp/blog/2012/05/post-4.html

ソーシャルゲームの「コンプガチャ」の仕組みとは - CNET Japan
問題視されているコンプガチャは「コンプリートガチャ」の略だ。ゲームで指定されたアイテムやカードをガチャで揃え、コンプシートを埋めることで、さらにレア度の高いアイテムやカードが手に入る仕組み。一人あたりの課金単価を上げる施策として用いられ始めた。

 コンプガチャの多くは有料で提供されている。指定されたアイテムやカードをすべて揃えるために、何度もガチャを回してしまうユーザーが出てくると、それだけ一人あたりの課金単価が上昇していく。ガチャが1回300円に設定されている場合、コンプガチャで指定カードをすべて揃えるために、10回連続で引ける10連ガチャは3000円程度になる。ゲーム内では仮想通貨を使ってガチャを回すため、実際にお金を使っている感覚が鈍ってしまったり、費用を意識せずにボタンを押し続けた結果、いつの間にか数万円分を回していた、というケースもあるだろう。
http://japan.cnet.com/news/business/35016804/

ケータイゲームに横たわる問題(2) (+D Mobile) - Yahoo!ニュース
「コンプ」はコンプリートのことで、例えば6種類の決まったカードを全部集めると、強いアイテムがもらえる、あるいは目的が達成されるといった仕組みである。ガチャだけではどういうこともないが、特定のものを集めるとなると大変だ。引いた結果にハズレはないが、目的ではないものが出れば、それはハズレと同じ事である。

 1回ガチャを回して、6枚の当たりカードが出る確率は、経験者によればだいたい12%程度ではないかといわれている。出現率は今のところ非公開情報であるが、確率12%であれば、ギャンブルとしてそう悪い確率ではないように見える。ちなみにパチンコの大当たりの確率は、最低でも2.5%と規定されている。

 ただこれは、当たりが6枚もあることから、確率が6倍になっているのである。特定の1枚のカードに注目すれば、12÷6=2%しかない。

 これでは相当な回数やらないととても当たりそうにないが、コンプガチャの場合、最初は6枚のうちのどのカードが出ても当たりなので、最初の1枚目のあたりが出るまでは、確率は12%である。そこから1枚当たるごとに残りの当たり枚数が減り、確率は10%、8%……と減っていく。

 最初の1枚目のあたりが出るまで、何回ガチャをすればいいのか、その平均試行回数を計算してみると、1÷0.12≒8回である。以下確率はどんどん減っていって、1÷0.10=10回、1÷0.08=12.5回となる。これをグラフ化すると、以下のようになる。青いグラフが平均試行回数、赤いグラフは回数の累計だ。
コンプガチャ


[NS] 任天堂は以前からコンプガチャを否定していた
それに対し、アイテム課金は主にゲーム内のパラメータを操作することの対価として支払いを行うタイプ。わかりやすく言えば、ドラクエでゴールドを使ってはがねのつるぎを買ったり、FFでギルを使ってエリクサーを買ったりする行為を日本円で行うもの。アイテムの所持数を+1に変更するための処理にお金を支払うことになる。

コンプガチャはそのアイテム課金の中の一種なのだが、任天堂(岩田社長)は以前からアイテム課金を否定し続けている。正確に言うと、アイテム課金自体は否定していないが、任天堂がアイテム課金を行うことはないと明言している。
http://n-styles.com/main/archives/2012/05/09-042000.php

●ソーシャルゲームに課金してしまった人たち。

ソーシャルゲームは無料ユーザーと有料ユーザーの2種類がいる。大半は無料で遊ぶ。平均すると1人あたり2000円が課金額の平均らしい。ここでは、10万、100万単位で課金したユーザーに注目してみょうと思う。

モバイルSNSゲームが儲かる本当の理由。かーずSPはなぜ15万もつぎ込んだのか? - Togetter
やってみるとわかるけど、最初の数枚はものすごい早く手に入る。ここで、大抵の人は「あれ?いけるじゃん」って思う。そして、確率がわかっていても、後半被ると分かっていても、その確率の変動っぷりは感覚的なものと凄く乖離してしまう。これが最初の錯誤。
たぶん、この段階あたりから冒頭でも説明したコンプガチャのシステムが注目を集め始めたんだと思います。最初は300円だったらコーヒー1杯我慢すればいいや…と思っていたものが、全種類のうち7割を手にしたことで、もう少し頑張ればコンプリートできるぞ!という方向に流れていったんだと思います。それが怖さであり、不透明な課金システムが今回の規制に繋がったのではないでしょうか?

http://togetter.com/li/255073

ソーシャルゲームの「ガチャ」の怖さがわかる『カードコンプシミュレーター』 46万円でコンプ! - ガジェット通信
「ガチャ」でカードをコンプリートさせるには幾ら掛かるのか? 気になったことはないだろうか。それを再現した簡単なツール『カードコンプシミュレーター』が公開されている。その名の通りガチャを引いたとして進んでいき、かかったお金や「ガチャをまわした回数」、「使ったお金」などが結果としてわかる。

実際にどのゲームに対しての『カードコンプシミュレーター』とは明記されていないが、試してみることにした。(中略)

記者が実際に試した結果は次の通りだ。

ガチャをまわした回数:1705
使ったお金:465,000円
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コンプ対象カード出現数:89
コンプ以外カード出現数:1616
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コンプ対象内訳:20枚, 17枚, 14枚, 5枚, 15枚, 13枚, 4枚, 1枚
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1枚集めるまでにかかった回数:83 (24,000円)
2枚集めるまでにかかった回数:126 (36,000円)
3枚集めるまでにかかった回数:180 (51,000円)
4枚集めるまでにかかった回数:194 (54,000円)
5枚集めるまでにかかった回数:222 (63,000円)
6枚集めるまでにかかった回数:367 (102,000円)
7枚集めるまでにかかった回数:461 (126,000円)
8枚集めるまでにかかった回数:1705 (465,000円)

1705回「ガチャ」を行い使ったお金は46万円……。シミュレーターで良かったと安心してしまった。最後の1枚がなかなか集まらないようになっているのがなんとも凄い守銭奴的な仕様だ。
http://getnews.jp/archives/168116

小野和俊のブログ:ブラウザ三国志の課金システムを振り返る

コンプガチャではない「ブラウザ三国志」の話だが、自分の陣地を守るため、仲間を守るために1人で最高500万円。100万円なんていう課金を行っているユーザーがいる事には正直、驚かされる。一度、中毒になったら抜けられないある意味で麻薬みたいなものなのかもしれない。
・500万円以上使うユーザーも - ショートヘッドとロングテールの共存モデル
ブラウザ三国志はソーシャルゲームの中でもひときわ目立ってARPUの高いゲームです。具体的には、一人で500万円以上使っているユーザーが私が直接リアルで会ったことのある中でも3人おり、私が活動していた17鯖全体では500万円以上の課金プレイヤーは少なくとも10人くらい、100万円以上使っているプレイヤーであれば100人以上いたのではないかと思います。

ブラウザ三国志では、こうした重課金プレイヤーの他、軽課金・微課金と呼ばれる小額課金ユーザーが重課金ユーザーの何十倍もおり、一部の熱狂的な重課金プレイヤー(ショートヘッド)と多数の微課金プレイヤー(ロングテール)のどちらからも収益が上がる構造になっています。公表されていないので正確なデータはわかりませんが、感覚的には完全無課金のユーザーはそれほどおらず、おそらく微課金ユーザーより少ないのではないかと思います。ちなみに私の場合には累計投資額は60万円なので、重課金と微課金の間の中課金といったところでしょうか。
http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50442668.html

【追記】

コンプガチャ問題を受けて、GREEとモバゲーともに今後、コンプガチャは廃止の方向で進んでいるようです。

「コンプガチャ、グリーも廃止へ」:イザ!
ソーシャルゲームの課金方法の一つ「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」に対して、消費者庁が規制を検討していることをめぐり、グリーは9日、自社サイト「GREE」で提供しているゲームのうち、自社で開発・運営しているものについて、コンプガチャのシステムを廃止すると発表した。