最近、一つ残念な事があった。YouTubeでいつも観ていた「UJX」という人のチャンネルが活動休止になった事だ。普段、YouTubeで開封動画を見ていれば1度くらいは観た事があるかもしれない。「どうもujxです」の挨拶がお決まりの人だ。今、16歳くらいなので僕とはずいぶん年が離れた子供だけれども、その物怖じしない商品紹介は大人顔負けだ。何故、動画を休止したのかというと、詳細は他人には分からないんだけど、詳しくは「Yahoo知恵袋」あたりで「UJX」と検索欲しい。簡単に要約すれば、同じくYouTubeで動画を公開している「かずきむぎちゃ」という人とのトラブルが原因だとされている。

まぁ今回のエントリーの本題はそこではない。

問題は「未成年がお金を稼ぐ事への是非」だったりする。UJX君は様々な商品を紹介している。例えば、「Wii U」であったり、「PS Vita」だったりする。コメント欄では「なんて未成年がそんなにお金を持っているのか?」というコメントが寄せられている。

YouTubeに動画を公開している人なら知っていると思うが、最近のYouTubeは一定の視聴数があれば一般人であっても動画のページ内に「アドセンス」を貼って、その分け前を広告収入という形で貰う事ができる。僕、自身は過去に1度だけ記事の関係で投稿した事があるだけで、パートナーではないが、先日の「クローズアップ現代」で放送されたように、人気投稿者になれば、それだけで飯が喰える時代なのだ。



UJX君も何度か動画内で原資は「YouTube」からの広告だと明言している。詳しい額はGoogleとの規約で言う事ができないそうだが、本人の動画によると「5桁」のレベルで稼いでいるそうだ。

●未成年の動画投稿する事の弱み。

大人であれば働いて稼ぐ事は当たり前だ。何を買おうが、何を紹介しょうが問題ではない。しかし、UJX君のように未成年で、しかもYouTubeの収入で商品を買っていると言うと、世間からの風当たりは強いようだ。コメント欄にも「自分で遊ぶためのゲームだろ」「チョコチップめ!」(鼻のホクロを指して)なんて言うコメントも寄せられている。本人自身「パクリ・金持ち・キモいって何? YouTuberとしての意見」と題して動画を公開しているけれども、大人なら来ない批判が未成年には来る。何だか弱いもの虐めをしているようで、感じは悪い。



こういう批判動画も公開されている。



2ちゃんねるにもアンチujxのスレが立っているけれど、YouTubeに動画を公開する事。そして顔出す事のリスクは計り知れない。だって考えてみて、動画を公開してコメントで「チョコチップ」とか「きもい」とか書かれるわけですよ。それが関係ないコメントであったとしても、投稿者としては勿論、ショックですよね。極論だけど、YouTube側も顔出ししている投稿者には月1000円くらい払ってももいいと思いますよ。未だに、イケメンだから許される境界線と、ブスだから批判される境界線がよく分かりません。

●別にバイトでも稼げるのでは?

確かに、UJX君は14万円もする「iMac」を買って動画を公開しているが、別にそれが悪いとは思わない。高校生になればバイトだってできるわけだし、月数万円のレベルなら大抵の学生は稼いでいるはずだ。高校生になって親に携帯代を払ってもらっている方が驚かされる。バイトで稼いだお金はOKなのに、YouTubeで稼いだお金はNGという感覚が分からない。それは古い日本的な価値観から来るものなのか?YouTubeに動画を公開するという事は、それなりにリスクを伴う。UJX君のように顔出しをしていれば、社会的リスクを伴うし、一度の失敗が致命的な事になる。これはあまり言われないが、動画を撮影して編集して公開するには、最短でも1時間、もしくはもっと時間がかかる。本人曰く、撮影と編集で2時間くらしいけど、、。学校から帰って編集する事を考えれば、余裕のある時間の殆どYouTubeに捧げている事になる。この時間を考えれば、バイトをしているのと変わらないのではないか?とも思ったりする。

●お金を稼ぐ事が悪いという文化。

僕が一番言いたいのは、そういう事だ。日本ではお金を稼ぐというと、必ず「悪い事をしている」と攻められる事が多い。それは江戸時代の「士農工商」の名残なのか?株で稼ぐ事が未だにギャンブルだと思っている人も多い。僕のブログだって、コメント欄で「アフィリエイトで稼ぎやがって」みたいな批判的なコメントを貰う事がある。その時は正直、へこむのだけれど、僕だって記事を書くのに何時間か時間を使っているし、批判する人に言いたいのは「稼ぎたかったら3年間毎日、欠かさず更新し続けてみてください」と思ったりもする。たまに、ブログなんて公開せずにテレビでも観てビールでも飲んで笑っていたら最高だな!って思う時があるけれども、脳内が「ブログ脳」なので、書かなければ禁断症状が出てしまう。

●本当の意味での平等。

ブスでもイケメンでも関係ない、お金持ちでも貧乏でも関係ない。人を敬って時には尊敬する文化。批判するのではなく、一つでも良いところを見つける。友人であっても他人であっても。日本がそういう社会になったら嬉しいなーって思います。勿論、複数の賞賛のコメントよりも、一つの批判が目立ってしまうのは仕方ない事だけど。

おーい、UJX君早く帰ってこいよ!