ホリエモンが仮釈放されてから少しの期間が経った。今、出版界は堀江バブルに湧いている。このブログでも何冊か紹介しているが、僕自身、ホリエモンはlivedoor時代よりも今の方が好きだ。経営者時代と比べると灰汁が抜け、世の中、特に若者に問いかける文章は共感できる。ただ、最近のホリエモンの本はメルマガの再録だったりする。本書も例外ではない、本書はホリエモンの著書の中から、選りすぐりのフレーズを選んで読者に問いかける内容になっている。
確かに、読んでいて「なるほど!」と手を叩く部分もあるが、とても豪華な装丁に1,500円という価格。1ページに数行しか書かれていない文章から考えると高い。これなら文庫、もしくはマーケットプレイスで中古の堀江本を何冊か買った方が安い。ただ、全体を通してみると、人生ってそういう事なのか!と、池上彰「いい質問ですね〜」的な回答が待っている。ホリエモンがもの凄く好きな人は買って損はないだろう。

特に書評という事もないので、気になったフレーズを幾つか紹介してみょうと思います。
パンツは自分で買え。

2枚1000円で売っている、ユニクロのパンツでもいい。自分の身に着けるものを、自分の感性で選ぶという思考の機会を失ってはいけない。ドン・キホーテに行けば、D&Gやアルマーニといった名だたる高級ブランドのパンツだって3000円程度で手に入る。君の収入からすれば、贅沢品に該当するだろうが、高級ブランドを身に着けることで、意識は変わるだろう。たった3000円の投資効果としては悪くない。
恐怖を取り払うのは思考しかない。ビジネスを始めるに当たっての事前情報が足りているか?市場の現況、仕入れルート、商品の知識、損益分岐など、徹底的に考え抜いているか、思考に思考を重ねているだろうか?

これ以上、手は尽くせないというところまで準備できるのなら、恐怖感は薄れていくだろう。
初めに断っておくが、僕が本音で定義する「オヤジ」とは、年齢的なものではない。あらゆること、、家族の向き合い方や仕事の接し方、服装や体型に至まで、、を、より良き方向へ改善しようとることを放棄してしまった者たちへの表現だ。

彼らは現状にただ不満を持ち、将来に不安を抱えながらも、そこを打開しようという意思すら奮い起こらない。ただ、誰に向けるともなく不平を口にしているだけ。それを僕らは「思考停止状態」と呼ぶ。
やりたいことは山のようにある。保釈中にできなかったこと、制限れていたことをやってやろう。そう考えるだけで、とても元気になるのだ。私は出所後、デジタルノマドになろうとひそかにプランを練っている。ノマドとは移動しながら生活する遊牧民のことで、デジタルノマドとは、ネットを駆使して世界中を移動しながら暮らす人のことを言う。

ネット環境があれば、どこにいても仕事はでる。取材や打ち合わせはSkypeを使ってやれはいいし、ツイッターやFacebookがあれば、仲間や知人との情報交換も支障はない。原稿はメールで送信すれば事足りる。トランク1つ、カラダ1つ。行きたい場所に行き、住みたいだけ住み、世界中を旅しながら暮らすのだ。
不安に対する一番の解決策は、とにかく忙しくなること。
緊急出版と帯に書かれているが、次はぜひ書き下ろしに期待したい。できれば低価格お願いします。(笑)