IT界の巨人、マイクロソフトが次の一手を打ち出した。携帯大手のノキアを約54億ユーロ(日本円で約7,000億円)で買収する事が分かった。マイクロソフトはアップルやGoogleに遅れをとってるスマホ市場で巻き返しを計りたいようだ。デバイス&サービス事業部が37億9000万ユーロ、Nokiaが保有する特許ライセンスに16億5000万ユーロとなり、取引は現金で行なうようだ。

Nokia Lumia 800
Nokia Lumia 800 / John.Karakatsanis


一時期は携帯界の巨人と言われたノキア。最近では、アップルのiPhoneやサムスンなどにシェアを奪われていた。フィンランドのGDPの2割を稼ぎ出す大企業とあって、現地ならずとも衝撃は大きい。マイクロソフトとしては、低迷するパソコン市場からスマホやダブレット端末に移ったユーザーを取り込みたい狙いだ。既に、ノキアではWindows搭載のスマホが発売されているが、これを強化する狙いも見られる。マイクロソフトは無料通信ソフトの「Skype」も買収している。ライバルであるGoogleも携帯大手「モトローラ」を買収しているが、今後の戦いに注目が集まる。

マイクロソフトは展開してタブレット端末である「Surface」などを強化したい狙いだ。