本書が出版されたのが2008年で、丁度、映画「スカイクロラ」が公開された時で、もの凄い注目を集めた本です。たぶん当時に読んで書評を書けばよかったんてすが、現在、2013年も残り2ヶ月を切っております。(笑)この本はある意味では固く、ある意味で柔らかい本です。世の99%以上の人は殆どが凡人であって、自分もそうなのだ。という事を綴るわけてすが、押井さんの人生経験を綴りながら、世の中の常識と非常識を綴っていく。本当にそうなのかなぁ〜。という事です。


例えば、人は失敗をする事で成長する。
例えば、勝負を続けていけば負けないシステムが身に付く。
例えば、オタクという生きたも有りなのではないか?

といった事が書かれている。正直、僕はアキバ人間でも無い。押井さんは、映画で語れない事を本で、本で語れない事を映画でと綴っているけど、やっぱり社会の中には言葉にするのは難しいけど、誰もが頭の中では意識している事ってあると思います。それを文章化したのが本書なのではないかと。お世辞にも読み易い、分かり易いとは思わないけど、本書の中に綴られている「ネットオークションで月収15万円稼いで、殆どをコスプレに使っている」という例ではないけど、別にそれも悪い生き方じゃない。

そろろそ、新卒で会社に就職して定年まで勤めるという働き方は古いのではいかと思った。
何もしたくない人間や社会とのつながりを放棄した人間に、そもそも自由はない。他人と関わりたくない。だから他人から逃げる。これを自由とは呼べない。
今は仲間を作る「動機」は仕事だけになった。仕事がしたいから仲間を作っている。 引用ここまで
僕たちは自由な凡人にも不自由な凡人にもなる。

まず常識を疑って、我々は凡人になる必要があるのかもしれない。

それがつまり、

凡人として生きるという事なのだから、、。