たぶんね、著者もそれほど書きたいと思って書いたわけじゃないんだろうね。中川さんの「ウェブはバカと暇人のもの」は間違いなく名著で、ネット界におけるエポックメーキング的な本でした。その続編的な本が本書のわけですけど、簡単にようやくすれば「ふーネットはバカのもので、昔も今も変わってない」という事です。

本書ではネットの一般人ではなく、有名人の方にスポットが当たってます。例えば、ノマドで一世を風靡した安藤美冬さんのセミナーが15万円もして「サラリーマンの月収並のお金を払って何しているんだ」と、ばっさり切り捨てる。ネットは勝者総取り。テイクス ウイナー オールという言葉を使ってそう言います。ネットで流行るのは芸能人や有名人だけであって、あとは利用されているだけ。ネットで流行るもの(これは箇条書きでまとめられている)は決まっていて、韓国や中国が代表例だけれど、そういった物しか流行らないという。冒頭にも言ったように、本書は著者が乗り気で書いているわけじゃない。筆の感じでそう感じるし、著者自身が冒頭で言っている。「ウェブはバカと暇人のもの」の続編っぽいけど、正確に言えば、続編ではありません。

まず未読であれば、「ウェブはバカと暇人のもの」の方をお勧めします。