同著者の「デジカメに1000万画素はいらない」は良かったですよね。高画質戦争に疑問を呈したり、実はある企業が国内大手メーカーのデジカメを製造していた、という話も面白かったです。で、本書ですよ。ボクは正直、池田信夫さんの「電波利権」的な本を期待してたんですよね。テレビ局の裏側とか、電波の行方ですよ。でも蓋を開けたら、何の事は無い普通の地デジ基本編です。出版されたのが2009年で地デジ移行の時ですし、ある程度は仕方ないんです。その本を2014年に読むボクも悪いですよ。でも特に目新しい事は書いてないです。たぶん、殆どの情報は陳腐化してます。地デジテレビの買い方とか、今となっては古〜です。本書で一番いけなかった点は普遍性ですが、著者なりの意見が殆どないんですよね。実際問題として、当時は「テレビが見れなくなる」なんて騒がれてましたけど、2000年問題的な事で、まぁ特に混乱は無いかな?という感じです。

テレビ業界って不備とかあって、下請けイジメとか、地方の民放は経営的にも不安定で、その辺をもっと踏み込んだら良かったと思います。まあはっきり言って、今更、読む必要はないと思いますよ。