発売当時に読みましたけど、もう8年も前の本なんですね。改めて読んだ理由は、最近ボクが力を入れている「アナログ思考」をより強化したかったからです。つまり、電子書籍やエバーノートのように機械で管理するのではなく、「ほぼ日手帳」や「ロディア」といったアナログツールを利用して、より読書を自分の血にしていくという方法です。で、同著者が後になって出した「リーディング3.0」も読みましたが、やはり現時点で全ての読書術(文書を書く方法は除く)において、本書は名著である事は間違いないです。

今こそ絶好の読書チャンス到来です。

●読書こそ最高の投資。

本は高い。多くの人がそう思ってます。1500円という価格を払うなら牛角で1回焼き肉に行った方がいい。そう思っているかもしれません。でも本書のタイトル「レバレッジ」は、つまりテコの原理。たった1500円の本が100倍にもなって自分の元に返ってくるものだとしたら?本の凄さは、著者が人生を捧げて編み出した、成功哲学や失敗体験がたった1500円で買える事です。NISAで株投資を始める人は多いものの、本というこれほどローリスクハイリターンのものには投資しない。成功するビジネスマンは総じて読書家です。例えば、筆頭やユニクロの柳井さんです。

●本は全て読まなくていい。

これも衝撃的でした。身銭をきって買うのだから、全て読まないと損だと多くの人は考えていますが、人生で大切なのは損得ではなく、時間です。つまらない文章や自分に関係ない本を読んで時間を潰すのであれば、その本はすぱっと諦めて違う本を読んだ方が賢明です。レバレッジリーディングの特徴は、いかに本から有益な情報を手に入れて自分の仕事に活かすのかという事です。

パレートの法則というものがあります。収益の8割は2割の社員が生み出しているというので有名ですが、本も本当に大切な事は2割くらいだと言えます。

●目的意識を持って本を読む=最高の速読術。

速読する方法は誰もが知りたいですが、てっとり早く本を読む方法は一つで、それは「目的意識」を持って読む事です。例えば、リーダー論を知りたいのか組織論を知りたいのかメール術を知りたいのか。例えば、目的意識を持っていれば必要のない箇所はざっと斜め読みでOKなわけです。その上で、目的意識を持つ事で、自分に合った本に出会えるという好例もあります。

1.本を読む目的わを明確化。
2.制限時間を設ける。
3.全体を俯瞰する。
4.読書開始。

●レバレッジメモ、本は汚していていい。

本は汚してはいけない。子供の頃に誰かに教えられたわけではないけれど、誰もが思っている事です。でもレバレッジリーディグでは、本をどんどん汚していきます。ページを折る事を筆頭に、余白にメモをする事は当たり前です。そして、読んだ後で参考になった箇所をメモしていく。「これはを本書ではレバッレジメモ」という。ただ読むだけじゃなく、記録に定着させて活用していくわけです。初期のドラクエで言う魔法の呪文みたいなもので、それこそ最高の財産です。

●感想。

本は投資だと言う発言は新しいですね。電車でスマホを使って「パズドラ」や「モンスト」を楽しむのも結構ですが、ビジネスマンの皆さん、読書人口が減った今こそ上位に入れるチャンスですよーーっっ!