何故、今まで読んでなかったのは後悔してます。サブタイトルにある「「新しいこと」を考え出す人の時代」。日本に居ると盲目的に会社が永遠に存続するものだと思ってしまう。自分の仕事は定年まで永遠に続くと思っている。でも、古くは炭坑や繊維が廃れていったように、パソコンや技術の進歩によって、その仕事のあり方は変わってくるわけです。学校で教えられる知識が意味を持たなくなる時代。それは既に、早くてもすぐにやってくるのです。

かのドラッカーは、ナレッジワーカー。つまり、変わりのきく仕事が存在すると言っています。かつては花形だったITのプログラマー。しかし、今その仕事の多くは人件費の安いインドに集中している。統計によれば、約6割の近い企業が何らかの仕事をインドにアウトソーシングしているという。アメリカ国内で800万円かかる仕事がインドでは150万円〜200万円でできる。それも遜色ないクオリティで、、。

●6つの感性。

・「機能」(実用性)だけではなくデザイン。
・「議論」よりも物語。
・バラバラの断片をつなぎあわせる「調和」。
・「真面目」だけなく「遊び心」。
・「モノ」よりも「生きがい」。

●ビジネスマンを脅かす「3つの危機」。

・第一の危機。
「過剰な豊かさ」をもたらす新しい価値観。
・第二の危機。
次から次へと湧き出す競争相手。
・第三の危機。
そんな脳では全て「代用」されてしまう。

●感想。

もの凄くアメリカ的ではあるものの、今の仕事を永遠に続ける事は難しいという思いを抱きました。サブタイトルの「「新しいこと」を考え出す人」というのが本題であって、今の時代は何かしらの技術を盲目的に身につけるのではなく、自分の頭で考える事が大切なわけです。ナレッジワーカー、つまり今のまま何も変わらなければ、あるパラダイムが起きた時に自分はお払い箱になってしまう危険性もある。今の世の中に生き残るのは、ナンバーワンでもオンリーワンでもなく、新しい価値を絶えず生み出す事です。絶えず世界を見渡して、絶えず進化していく。そう自分で考えるのです。