まず前もって言っておかなければならない事がある。おいっ、20世紀フォックスどうしたっ!という事です。ネットでも散々言われてますけど、実は日本語声優の吹き替えがナイナイの岡村さんが担当してます。別にボクは岡村さんは嫌いじゃない。むしろ好きな芸人さんです。めちゃイケとか見てますし、、。でも、これは無い選択肢。関西弁まるだしで、素人感ですよ。100歩譲って劇場では良いとしても、DVDやブルーレイ版には本家の声優の声も収録して欲しかった。何故、ボクがこれほど強く言うかと言うと、内容めっちや良いんですよ。ここ最近の映画では間違いなく傑作です。だから、残念でなりません。

●あらすじ。

アメリカ伝統的な雑誌「LIFE」の廃刊が決まった。写真現像の現場で働く主人公「ウォルター」の元にカメラマンのショーンから表紙に使われる最後の写真が届いた。手紙によれば、最後に相応しい素晴らしい写真が撮影できたという。「自身の最高傑作ゆえに、最終号の表紙に相応しい」という25番目の写真。しかし、どこを探してもその写真が見つからない。上司から写真が見たいという催促を受けるがいっこうに写真が見つからない。「ウォルター」はその写真を探すため、世界を転々とするショーンを探す旅に出る事になる。

●感想。

一見すると、地味な写真現像部という働く社員という設定ですが、写真家であるショーンを探すために世界を転々とする姿。そして、その自然美は凄いです。ある時は荒れ狂う海に飛び込み、ある時は火山の噴火に遭遇する。その壮大な場面が最高です。あと一歩の所でショーンがつかまらない。ヒントとなるは、25番目の写真と同時に送られてきた写真。ウォルターは諦めて実家に帰るのだが、その写真をぼーっと眺めていて気づいた。それは自宅にあるピアノの写真だった。母親に「ショーンが来たの?」と告げると、そうだと言う。そして、ついにウォルターはヒマラヤの山中でショーンに出会う事になる。25番目の写真は何だったのか?そう問いかけるウォルターに対して、ショーンはある事実を告げる。

そして「LIFE」最終号の表紙の写真。あらかた予想は付いていたけど、それをまじまじと見せられると、かなりジーンとしてしまう。そこに添えられた言葉も素敵。日本で言うテレビガイド的な雑誌が廃刊してわけで、これは電子書籍やネットが爆発的に普及するアメリカの象徴的な事実。もしかすると、数年後には日本でも表紙がレモンからアップルに変わっているという事もあるのかもしれない。(笑)

これは是非、字幕版で視聴される事をおすすめします。