ドラえもん
ドラえもん / Kentaro Ohno


どうも、ドラえもん大好き@まめタンクです。



数日前にTwitter上で拡散した情報が話題になっていました。ネタ元は確かではありませんが、あの超国民的アニメである「ドラえもん」が打ち切りになる?という話です。あっと言う間に拡散し、数万という利ツートで拡散したわけです。皆、「悲しい」「残念」といった否定的なコメントが中心ですが、実際の所どうなのか?というと、テレ朝の公式なTwitterアカウントで「そんな事はないよ」と、ちゃめっけたっぷりに否定しています。







では実際問題として、ドラえもんは打ち切りになる可能性はあるのか?という点ですが、可能性としては十分にあるでしょう。やはりテレビ番組は国民的アニメであっても視聴率が取れなければ、容赦なく打ち切ります。ただ、現時点でテレ朝が「ドラえもん」を打ち切ってまで新しい番組を作る必要があるか?と言えば、答えは違うでしょう。今回は、そんな「ドラえもん」が打ち切りにならない理由を考えてみましょう。これは明確な答えではなく、あくまで考えるというスタンスを取っています。要注意です。



●1.ドラえもんを打ち切った後の番組が重要。クレヨンしんちゃんも打ち切りに?



ドラえもんを打ち切りにならない理由は、後番組に対する責任です。大体、テレビの打ち切りは編成局というテレビ欄を制作している部署が決めます。そこには、常に新しい番組の企画書があって、改編期毎に新しい番組と終わる番組を決めます。で、ドラえもんの場合ですが、確実に打ち切ったら責任を取らさせます。後番組が高視聴率ならいいですが、ドラえもんより低視聴率の場合は、確実に責任を取らさせられますよね。まぁ業界的に言う営業とかに左遷させられるらしいです。



例えば、笑っていいとも!が打ち切りにならない理由もここでしょう。

で、もし仮にドラえもんを打ち切る場合は、クレヨンしんちゃんとセット(しんちゃんだけ朝枠移動)で打ち切られる可能性はあります。



●2.ドラえもんの収益検証



テレビには必ずCMが付いています。それは視聴率によって価格が変動するもので、高視聴率であればあるほど高い広告費を付ける事ができます。大体、言われるている所でゴールデンタイム30秒あたりの単価はGRP=GrossRatingPoint(延べ視聴率)で計算されるのですが、ややこしいので簡単に言うと、 「(1回15秒放映するテレビのCM料金)=8〜15万円 × 視聴率」で計算されるそうです。ドラえもんの平均視聴率が10%の場合、最高額の15万円で計算した場合、「15×10=150万円」なので、15秒で前半と後半の2回CMで計5分流れる事を考えると、
60秒×5÷15=20回
150万円×20回=3,000万円


勿論、これは契約によって変わるのでもっと高い可能性もありますし、もっと低い可能性もあります。その上でアニメ1話辺りの制作費がONE PIECE1回あたり1,000万円だそうです。単純に計算して、1,000万円で計算すると、ドラえもんは1回あたり2,000万円の利益が出ている計算になります。それに加えて、映画の制作やアニメのDVD化も考えると、すぐに打ち切りにするほど収益が悪化しているようには考えられません。



●2.特定の層に訴求できる、広告主にとっては大事な場所。



これも重要ですね。「ONE PIECE」や「サザエさん」と違って、ドラえもんの場合は圧倒的に子供が見ている可能性が高いという事です。これはスポンサーにとっては魅力的です。例えば、ドラえもんにCMを出しているスポンサー企業を見ると、「小学館、ファミリーレストラン ココス、TOKAI、エポック社、McDonald's、TOYOTA、朝日新聞」になっています。平成15年の人口比率で計算すると、小学生の数は「1800万人」中学も含めると2000万人を越えるので、視聴率1%あたりで100万人で計算すると、10%は1000万人なので、もっと幼い子も含めると、大体半分くらいの子供がドラえもんを見ている計算になります(大人のファンも多いのは事実で、実際の数字とは異なる)。これはスポンサーにとっては嬉しいです。特に、ハッピーセットを売りたいマクドナルドや、ドラえもんをCMキャラクターに採用しているココス、小学生新聞を売りたい朝日新聞にとって、ここに広告を出す意味は大きい。



●3.打ち切りにはならないけど、朝に移動する可能性。



これは結構大きいです。大人気アニメ「ONE PIECE」も元々最初に放送されていたのは、水曜日の7時のアニメ枠でした。ドクタースランプアラレちゃんとか、ドラゴンボールGTなどが放送されていた枠(今はない)。その後、こち亀の後の日曜夜7時30分枠に移動して、現在の日曜日の朝9時半という経緯を辿っています。



例えば、ドラえもんが移動するとなればクレヨンしんちゃんも同時に移動する可能性はあります。これは結構、衝撃的なニュースでしょう。



●4.制作費というジレンマ。



これも重要な点ですが、朝に移動したからといって制作費が下がるわけではないんですよね。仮に、ドラえもんとしんちゃんで15分ずつの放送(それはそれで画期的だ)になれば制作費は半分ですが、夜の放送であろうが夜の放送であろうが、変わりません。ただ言える事は、朝にすれば確実に視聴率が数%下がるはずです。となると、利益的に圧迫するのは避けられません。



●5.今のままでいいんじゃない?



別にもの凄く視聴率が悪いわけではないし、現状維持で年1で劇場版を公開すればいいんじゃない?というのが僕の結論です。朝にすれば問題ありますし、打ち切ればそれはそれで問題はある。テレ朝さんの言うように、打ち切りは無いという事でいいと思います。



ただ、最近のドラえもんは子供向け過ぎて困ります(わさドラの声は否定しない)。



あくまで考えた結果なので、「違うだろう」といった否定的コメントは受け付けておりません。もし広告に詳しい方がいて詳細な情報を提供してくれるのなら受け付けます。)