漫画と言えば、素人目線として華やかなイメージがある。それこそ「ONE PIECE」や「ドラゴンボール」のようにコミックが数百万部も売れてキャラクターの権利で莫大なロイヤリティが入る。しかし、漫画の世界は厳しい。それこそ、漫画界のタブーに切り込んだ漫画「バクマン」の世界がそうですが、漫画で食べられるのは1%にも満たない。そんな漫画界のタブー、印税と原稿料について「ブラックジャックによろしく」「海猿」「特攻の島人気漫画家」を手がける佐藤秀峰先生が暴露したそうです。



それによると、原稿料だけで1600万円を稼いでいるそうですが、生活は裕福ではないらしい。



作品名: 『海猿』

原稿料: 10,000円(1枚)

月産枚数: 80枚 / 800,000円



作品名: 『特攻の島』

原稿料: 25,000円(1枚)



作品名: 『新ブラックジャックによろしく』

原稿料: 35,000円(1枚)

企画料: 150,000円(1話)



http://getnews.jp/archives/8585



さらに、書籍「マンガ原稿料はなぜ安いのか?」という本によると、漫画家の経費は以下のような内訳になっているそうです。
収入見込み(新人漫画家が週刊連載した場合、一ヶ月)

・ページ12,000円 18p 月4回として

12,000×18×4=864,000×源泉徴収10%=777,600円



収入見込(1ヶ月)

マンガ家の必要経費

アシスタント代

臨時3名 120,000(月12日勤務)×3=360,000円

材料費 40,000円(高価なスクリーントーン)

仕事場家賃 110.000円(都内で2DK)

光熱費・通信費等 60,000円

アシスタント食費(1日三食800円として、800×3×3×12=86,400)



合計 656,400円



マンガ家の収益



777,600-656,400=121,200円


コミックスの印税は10%が普通とされてますが、100万部売れて約4000万円。1万部で約40万円ですから、「ONE PIECE」や「トラゴンボール」のように数百万部売れて人より稼ぐ事になります。漫画家は華やかなイメージがありますが、実は厳しい世界なのかもしれませんね。これは面白い話で、じゃあ少年ジャンプを500円で売れるのか?コミックスを1000円で販売できるのか?というのは難しいです。夢がある一方で現実がある。漫画「バクマン」はサクセスストーリーですが、その裏では何万人という志半ばで漫画家を諦めた人がいるのです。