大前研一さんの本を最近になって読み返してます。やはり最新の物を読む事が鮮度という意味では一番良いですが、基本的に大前さんが言っている事の原点は「平成維新」の頃とそう変わりない。2005年が団塊の世代が引退する日本のターニングポイントだと言ってましたが、それから5年以上経っても日本の政治に大きな変化は無い。国債の残高が1000兆円に迫る中で、それは本書が出版された2011年から3年たった今でも殆ど変わらない。2025年、2055年のビジョンはあるのか?と問いかける。本書のテーマはずばり「訣別」だったりします。それは古い「しきたり」や「制度」からの訣別。本書では、「江戸時代からの訣別」「明治時代の訣別」「戦後体制からの訣別」と3つの訣別を提案している。過去と訣別して、大前氏が以前から提唱している、世界を回遊するホームレスマネーを呼び込もうと提案しています。



そして、シンガポールのように移民を導入する所得税や相続税を廃止して、資産税と消費税に一本化すれば、税収な大きく伸びると提案します。まぁ大前さんの本の凄さは時代時代に合わせて変わっているけれど、言っている事に大きな違いは無いという点です。それはそれで凄いです。それが正しいのか?は置いておいて、この提案が日本国家において一度も採用されていない事実はあると思います。笑点風に言えば「一度でいいから見てみたい、政府が大前真似るとこ」ですかね、お後がよろしいようで、、。