正直に感想を言えば、酷いです。別にボクはHIKAKINに恨みもないですし、それほどアンチでも無い。普通に投稿されている動画を見て「またHIKAKIN変な事とか物紹介してるなー」という感じです。本書を読むきっかけとなったのが、HIKAKINさんの動画。発売日の夜に動画を見て、翌日に書店で購入して来ました。今回はうってかわってHIKAKINの生い立ちではなく、UUUMの鎌田社長を含めたビジネス本という事で期待してました。で、はっきり言うと「ボクの仕事はYouTube」よりも酷いです。あれは完全にファンブックでした。別に好きな人だけ買えばいいっていうね、、。こちらはビジネス書という事でかなり期待してたんですよ。でも本書はHIKAKINさんではなく、UUUMの鎌田社長と編集した日経トレンディが悪いです。もっとはっきり言えば、これぐらいの内容であれば、日経トレンディに5ページくらいの特集を組めば十分ですよ。


ボクが知りたかったのは、日本におけるYouTubeの現状と未来についてです。例えば、10年後のYouTubeはどうなっているのか?とか、今後におけるUUUMの展開であったり、今後の戦略ですよね。さらに言えば、金銭事情とか製作裏話的なものを我々は期待しているわけです。瀬戸さんの編集はどうなっているのかとか、Kazuさんのダイエット秘話。iPhone6の画面を割っためぐみさんのオタ話とか。もの凄くもったいないわけです。だって動画投稿で生活が出来る環境って産業革命以降始めてじゃないですか。それこそ、ルーカスやスピルバーグでしかできなかった事がごく一般の人にも訪れている。本書に書かれている事は「ボクの仕事はYouTube」に鎌田社長のどうでもいい「うーんと悩んだからUUUM」という話が載っているだけ。例えばね、会社に所属するのではなく、自宅で撮影して収入を得る事ができる。それを有史以来の働き方を交えて、江戸時代は農耕文化でした。そして昭和は終身雇用の時代でした。そして、今個人の時代が到来しています。と書けば良かった。それこそ、ダニエルピンク「フリーエージェントの時代」みたいな展開が欲しかったわけです。

昔、2007年だったか「アルファーブロガー」という本が出ましたけど、それと同じでUUUMの所属YouTuberに少しずつインタビューしていけばファンにとってはたまらない本になったと思います。別にボクはHIKAKINさんが悪いとは思いません。これは日経トレンディと鎌田社長の問題です。

たぶん、シバターにまた燃やされるよね〜。