最近、全録レコーダーって流行ってるじゃないですか?家にも「ガラポンTV」とかありますけど、簡単に説明すれば、今までのように番組表で番組を探す必要が無くて、一定期間、全てのチャンネルの番組を録画できる物です。世間的には一部のテレビマニア向けだと思われますが、実際、メーカーの宣伝文句としては、普段テレビを見ない層をターゲットにしている臭いがするわけです。

でもこれって違うんじゃないか?と思うわけです。

●10万円のレコーダーを普段テレビを見ない人が買うのか?

まず根本的な問題として、普段テレビを見ない人が10万円もするレコーダーを買う?って話。そもそも、そういう人の家にテレビがあるの?っていう疑問。その一方でじゃあマニアの人がこぞって買うのか?というと、それも疑問。冒頭で書いたように、ボクの家には「ガラポンTV」って言う、民放全チャンネルを3ヶ月分全て録画してくれる物があります。

元来ボクはテレビっ子なんですが、それでも1日1個か2個くらい見る番組があればいいほうなわけです。これが90年後半(電波少年とか、めちゃイケが狂っているほど面白かった時代)に発売されれば、それこそ大ヒットでしょうけど、テレビがつまらないと言われている今、テレビ好きのボクでもそれほど見たい番組は無い。

●マニアはラテ欄を楽しんでいる。

これも大手メーカーの誤解ですが、我々根っからのテレビっ子は新聞やTVガイドのラテ欄から番組を探す事を楽しんでいるわけです。あ〜こんな番組あったんだ。あ〜これ面白いそうだな〜。これが楽しいわけです。大体、面白そう新番組があれば、毎週録画にしちゃうんですよね。確かに、後からTwitterとかで「あの番組めっちゃ面白かったよ」と、録画してない番組を見逃して「しまった!」という事もありますけど、そんな年に数回しかない、録画ミスに10万円も払うのか?って思います。

さらに言うと、ブルーレイディスクにダビンクできない録画専用機をマニアは買いません。

●逆に全録レコーダーは普通のレコーダーより安く売るべきではないか?

というのがボクの結論です。
はっきり言ってマニアは全録なんて欲しくないですし、逆にあまりテレビを見ない人は10万円も払いたくない。だから逆の意味で、全録レコーダーを普及させたいのなら、赤字覚悟で普通のレコーダーよりも安く売る事が正しいと思います。それか、最初から全てのレコーダーに全録機能を追加する事が正しいわけです。録画容量を増やすよりも、既存のレコーダーで見逃しや録画ミスを防ぐ機能を付けた方がよっほど利口だと思うのはボクだけですか?