年初からいきなりスゴイ本を読んでしまった。「アリババ」名前の認知度は日本では低いけれど、米国市場に上場し、時価総額25兆円。ソフトバンクの孫さんが早い段階で出資をして、含み益が1兆円という話は聞いた事があるかもしれません。当然ですが、ボクは「アリババ」を一回も利用した事がありませんが、中国では知らない者が居ないほど有名なサイト。その創設者が本書の中心人物であるジャック・マー(英語読みで)さんです。

●凄い会社の二通り。

やっぱり凄い企業って二通りに分かれると思うんです。一つ目は天才的な人物が在籍している。例えば、任天堂で言う宮本茂さんみたいな存在ですね。もう一つは経営者の手腕が優れているパターン。アリババはどちらかと言えば、後者に近い存在です。IT企業の創業者と聞くと、殆どの人はFacebookのマーク・ザッカーバーグのような天才プログロマーを想像するけれど、ITとジャック・マーについてこんなエピソードが載っています。
多くの人は、IT業界の人はすごい技術を持っていて、まだ新人であっても普通の人に解決できないような難題もすぐに解決してしまえるだろうと思っている。しかし、インターネットの申し子とも言えるジャック・マーはインターネットに関することは2つしかできない。「できるのはサイトを見ることとメールを送ることだけだ。他は何にも分からない。パソコンでビデオを見ることもできない」ジャック・マーはIT技術の上達はまったく望んでおらず、その「レベル」をキープしており、「いつまでも初心者レベルを保てればそれが一番だ」とさえ言っている。
アリババ、そしてジャック・マーの凄さはそこではなく、もっと暖かい事にある思います。

●スピーチ、そして人徳で人を動かせ?

アリババそして、ジャック・マーが一番大切する事は何か?と問われれば、間違いなくそれは社員だと答えるだろう。世間的に言えば、超有名大学を卒業したエリートを想像するけれど、ジャック・マーの考えは少し違う。
アリババは、エリート集団になってほしくありません。もし、エリートばかりが一緒にいたら、絶対に物事はうまくいきません。われわれは、みな平凡な人間です。平凡な人間が一緒に非凡なことをする。これがチームスピリットです。皆がチームのことを好きならそれでいいのです。
その上で素晴らしいアイディアも必ずしも必要ではないと言う趣旨の事も書かれています。平凡なアイディアを全社員が一眼となって取り組む。その指揮官が創設者であるジャック・マーさんだったわけです。

●会社の繁栄よりも社会の繁栄。

アリババが目指す場所、それは決して世界一の時価総額でも世界最高の利益率でも無いと思います。面白いエピソードが載っていて、ソフトバンクの孫さんが申し出た3000万ドルの出資金を「3000万ドルは多すぎる2000万ドルにしてくれ」といった話もあるようです。こんな人初めてだとソフトバンク側は驚いていたそうですが、、。中国という国において、より中小企業が繁栄する事。

偽物大国で物流が整備されてこなかった中国において、アリババは「タオバオ」や「アリペイ」といったサービスを通して、より安全に、そしてより快適に商品が流れる仕組みを構築しているわけです。人と人が交わる、それこそがインターネットの本質なのではないか?そう思わせられました。