近所の本屋2件に置いてなくて、しょうがないからAmazonで買おうかは?と思っていたら、Kindle版が20%OFFだったので、珍しく電子書籍で読みました。まぁ率直に感想を言えば「まぁそうだろうね」という事です。著者はセゾン投信という「ひふみ投信」や「さわかみファンド」と似た直販型の投資信託を運用されてる方で、本書は「預金するなんて利息も付かない。将来の事を考えるなら投資だよ」という事を言っています。

確かに、言っている事は非常に正しいです。例えば、今100万円を銀行に預金した所で、1年間に得られる利息は夜間のATM手数料よりも低いです。だったら積み立てで月5000円でもいいから投資信託を買った方がいい。ごもっともです。

ただね、安易に投資信託を買うのは素人は止めた方が良いと思うのも、また真なりなんですよね。投資信託の殆どは簡単に要約すると手数料がかかるわけです。

一つ目は販売店における手数料。=銀行や証券会社が投資信託を販売する事で得られるもの。
二つ目は運用手数料。=つまり、プロが運用しているんだからその費用は投資家が払うべきといったもの。
三つ目は解約手数料。=直販型ではかからないみたいですが、解約する時に手数料が発生する場合があります。


で、勿論ですが、運用が上手くいっている間は価格も上がるわけですし、リターンもあるわけですが、全ての投資信託が運用で好成績を出せるわけではなく、買った時よりも安い値段で売却する。もしくは、投資信託自体が無くなるという事はあります。個人の資産では到底無理な分散投資が出来る事はメリットですが、買う際はよく勉強する事をおすすめします。

新書としては、まぁ当たり障りのない事が書いてあるけれど、初心者にはありかな?
セゾン投信設立までの経緯は意外と面白かったです。

預金してバカになるか。
運用に失敗してバカになるか。
運用で成功して利口になるか。

一応、3つの未来が待っていると思います。