英語の本はそれこそ数多くの本が出版されてますが、これはGoogleの元社長の村上さんの本に匹敵するくらいのエポックメイキングの英語術です。英語を学びたい、英語を話したい、という人は多くいます。ただこれは多くの人が言うように、中学〜高校(※噂によると小学校高学年では必修になったとか?)で英語を学んでも話せる人は少ないです。

で、本書が英語学習に革命的な事を起こしているのは、「英語=ネイティブ」という固定概念を覆した事です。

●1年で英語をマスターする方法。

著者はソフトバンクで社長室長を勤めた方ですが、孫さんの面接の際に「英語って話せますか?」という質問に対して「話せます」と答えてしまった。しかし実際は、英語なんて話せなかった。孫さんの外国人との会議にも参加したけれど、まったく聴き取れなかった。このまま1年以内に英語を話せなければ孫さんから見放される。これが、著者が英語を学ぶきっかけになった理由です。

●英語を話せる=完璧な英語ではない。

著者が孫さんの英語を聴いて発見した事は「日本人に聴きやすい」という事だったわけです。これは孫さんがネイティブに近い英語を話しているからではなく、日本語訛りのある英語だったから。意外かもしれないけど、アメリカで「マクドナルド」と発音しても伝わりません。アメリカ人には「まくどぁなぁ〜るど」(文字で上手く説明できませんでした)と言わない伝わらない。ただ、これが100%悪いわけではない。日本にアメリカ人が来た時に片言の英語を喋っても「あ〜電車に乗りたいのね」と察する事ができるように、完璧な発音。完璧な英語である必要はありません。

●1年で話せるようになる。

大体、英語をマスターするためには日本人の場合、1000時間ほど勉強すれば良いと著者は言います。つまり、1年でマスターしたい場合は1日に2時間〜3時間ほど勉強すればいい。ただ闇雲に勉強するのではなく、ゴールを設定する事が大切です。単語を覚える必要はない。CDを聴いて英語を学べるわけではない。1つの教材、そして目標にあった教材をひたすら勉強する。著者の場合は、日常会話ではなくビジネス英語が必要だったわけです。

ビジネス英語が優れている点は、日常会話と違って使う言葉が決まっている事です。

そして、勉強時間を強制的に確保する必要があるとも言います。間違っているのは帰宅後に勉強する方法。疲れて帰って来ても、「今日は疲れたからいいや」となってしまう。著者の場合はビジネス英語を学べる教室に朝に通っていた事です。強制的に行く、行かなければならない環境を作ったわけです。

●英語は流暢でなくていい。

つまり、本書が言いたい事は我々が言う英語がマスターできるという事ではなく、英語でコミニュケーションを1年以内に取れるようにようにした事です。洋書が読みたかったら別の方法がありますが、コミニュケーショを取りたいだけなら、それに特化した勉強をすればいい。別に流暢である必要はない。間違えてもいい。間違っていたら、相当な間違いで無い限り、ネイティブの相手側が「あの人は○○の事を言いたいんだな」と察してくれる。英語ができるかできなかは、勉強量ではなく、いかに実践で戦うか、ある意味で度胸が問われるわけです。

英語は完璧である必要はない、というエポックメイキング的な本です。Kindleだと1000円なので、いますぐ英語が学びたい方は今すぐ読む事をおすすめします。