アベノミクス効果によって株価が大幅に上昇してます。またNISAなどの非課税枠の登場によって、これから投資を始めようとか、もう既に始めました。という人も多いかもしれません。本書は簡単に説明するなら、初心者向きでありながら、やや中間的な位置づけです。ただ、これを読んだからといって年率5%の投資リターンは結構難しいというのが本音です。確かに、本書で綴られているように、日本人は投資に対して臆病です。投資をしている=ギャンブルだと思っている人も昔ほど多くはないものの、少数派ではないはずです。

ただ世界的に見れば投資をする事は当たり前なわけで、銀行に預けていれば安心というわけではない。インフレになれば実質的に資産は減って行くわけですし、我々の年金は株や債券で運用されている。自分がやるか誰かがやるかの差しかなくて、だったら自分でやった方が儲ける確率は絶対に高い。

でも本書のタイトルにもなっている「5%のリターン」というのは、かなりハードルが高いと思います。あのウォーレンバフェット氏であったとしても、生涯のリターンは平均すると15%と言われている世界で5%は結構デカいです。

本書ではドル均等法で投資すれば、数十年単位で見ればリターンか得られると綴っていますが、ドル均等法にも賛否があって、必ずとも正しいとは言い切れません。

あまり本書では綴られてませんが、投資というのはリターンを見るよりもリンクを見た方が正解だと思います。つまり、増える可能性がある一方で減るリスクもあるという事です。退職金全額投資して全額無くなりました。という人もいるわけで、ボクはもっと本書で株の負の部分に焦点を当てた方がいいのではないか?と思いました。

でも銀行に預けるよりもリターンもあって刺激的なのは事実です。