アリババと言えば、今や世界を代表するインターネット企業です。先日、米国で株式市場に上場し、時価総額は20兆円を越える。何をしているのか?言うと、簡単に説明すれば、中小企業との取引を円滑に行うBtoBの事業。そして、消費者と消費者を結ぶCtoCの事業などがあります。日本ではソフトバンクの孫さんが早い段階で出資し、含み益が数兆円というニュースが話題になりました。で、本書はそんなアリババの創業者であるジャック・マーさん公認の本で、アリババの創業から現在までを綴った本です。

確かに、アリババの創業の風景を見ながら、本当の起業の意義を問いかけるわけです。お金や名声ではなく、本当の意味で社会に貢献する事が会社の存在意義であるという事を問いかけるわけです。孫さんの出資の話なんかも載ってますし、ヤフーチャイナ買収の話であったり、実際ジャックー・マーさんが3回も起業に失敗していて、その失敗から学ぶ事の大切さなんかを説くわけです。ただ、正直に言って良くも悪くも中国人が書いた本だったという事です。たぶん中国にとって、アリババ=知ってて当然なのでしょうね。日本で言うヤフーみたいな存在だと思いますが、日本人の我々にとっては、アリババの存在そのものが謎なんですよね。アリババと言っても実際にどんなサービスであって、どんな事をしているのか?という事が分かりません。

あきらかに本が日本人向けじゃないんですよね。

だから、アリババを扱いながら非常に悩みます。人物名も中国語表記ですし、日本語に翻訳したけれど、あえて日本人が読んで何の意味があるのか?という事ですよね。もしジャックマー本人が「経営の極意」を語るのであれば、それこそ世界騒然なわけですが、1800円も出しても日本人にとっては実りは少ないかな?というのが本音です。経営姿勢は勉強になりますが、、。