アイアンマンは割とアメコミの中でも好きで、全作見てますが本作の完成度はイマイチだと思ってます。例えば、1作目は世界観が素晴らしかったわけですよね。巨大軍事会社の経営者であるトニースターク(ロバート・ダウニー・Jr)が戦争と紛争の現実を知って、アメリカにおける軍と武器と向き合ったわけです。社会風刺的に日本人にも理解できましたし、何よりアイアンマンのスーツがかっこいい。という一面もあったわけです。ただ、2作目となる本作は完全に娯楽作品に成り下がっているわけであって、提示する世界観とか社会風刺といった事はないわけです。興行的には正解かもしれないけど、やっぱり完成度という面で脚本の深さが足りなかったのではないか?という感じですよね。本編な話を少しすると、トニーの父親がウォルトディズニーの如く美化されてますが、そもそも軍事企業のスターク社の基礎を作ったのはこの人ですからね、、。

●あらすじ。

アイアンスーツを開発しトニーは紛争地域で問題を解決すべく活動していた。そんな中、自身が開発したアーク・リアクターの動力源「パラジウム」の毒におかされていた。スターク・インダストリーズ社長の座を秘書のペッパー・ポッツに譲った。そしてスターク社の技術の粋を結集したエキスポである「スターク・エキスポ」が華々しく開催されようとしていた。そして、訪れていたモナコでアイアンスーツによく似たスーツを着た謎の男「イワン」(ミッキー・ローク)に襲われてしまう。その裏ではスターク社に敵意を抱く金融家である「ジャスティン・ハマー」(サム・ロックウェル)が暗躍していた。トニーの命とは、そして裏で動く真実とは、、。

●感想。

まず残念だった点は、1作目でローズを演じていた「テレンス・ハワード」が降板した事です。噂によればギャラの折り合いが付かなかった事が理由だそうですが、あのハマり役は残念ですよね。ドン・チードルさんも悪くはないけれど、どこかカチコチの軍事感が否めない。ある意味で男同士のホモ感がアイアンマン1作目の魅力だっただけに、これはどうかな?と思います。で、脚本の話をすると本作が非常に残念な点は、どうしても深みが無いという事ですよね。結局、なんか「ジャスティン・ハマー」が「イワン」を操ってスタークを倒す?みたいな話なんですけど、どうも深みがない。確かに、「ジャスティン・ハマー」のコミカルな感じは物語上で面白いは面白いんですが、前作にあった社会風刺的な事が殆どないし、終盤でのイワンとスタークの戦い。謎のロボットが大量に出現するシーンですね。も、もの凄くあっさりというか中途半端なんです。

そもそも論として、トニーがリアクターの毒で苦しむ中で、田舎の施設で1人でリアクター的なものを開発したイワンの冒頭のシーン。(ちょと待て、ちょと待てお兄さん)ですよ。本編的な都合だと思うけれど、もの凄くあっさり完成するわけです。

そして本作で一番ダメだった点が完全に「アベンジャーズ」の宣伝を含んでいる点です。物語的にはS.H.I.E.L.D.のリーダーであるニック・フューリーが関係してくるわけですが、特別に彼である必要があったのか?という事ですよね。やっぱりアイアンマンかっこいいねーの中に実は深い風刺が含まれていた。というのが1作目の魅力だっただけに、本作の完成度は非常に残念です。

ただ、あの動くオブジェがどこで売っているのかは気になりました。(笑)