巨大IT企業の陰謀をめぐる戦い。こりゃ面白そうだ!と思って見ましたが、正直に言ってがっかりです。アメリカのベストセラー小説「侵入社員」を題材にした映画がそうですが、もしこれが原作に忠実だとすれば、アメリカの出版界は終わってると思います。

まずボクは「あ〜エンロン的な映画なんだろう」と勝手な想像したんですが、割とガチでサスペンスなんですよね。正確に言うと、サスペンスっぽい作品です。


●あらすじ。

大手モバイル会社で平社員として働く主人公アダムは社長への事業提案のプレゼンテーションを控えていた。自分なりには頑張って完成されたモノではあるものの、開始から数分で見込みが無いと却下されてしまう。社長につっかかるアダム。そのせいで、会社を解雇されてしまう。そして、腹いせに会社のカードを使って高級パブで豪遊する事になる。そして数日後、元の会社にその事実。さらにはプレゼンに使った費用を使った事がバレてしまう。実は、アダムの父親は病気で保険が効かない治療を受け4万ドルの負債を抱えていた。返済できないアダムに対して、社長はある提案をする。

それはライバル会社に潜入し、ある新製品の情報を盗み出す事になった、、。
驚きの展開、そして衝撃的なラストとは?

●感想。

まず設定としてはOKです。巨大IT企業、そして無保険大国のアメリカの実情をさらっと盛り込む場面。ストーリーに合理性があります。ただ、その後の設定が酷いわけです。実は、そのIT企業に潜入する前に飲み屋やで出会った女性。まぁ酔った勢いで一夜を共にした人ですね。その女性がその潜入先の社員なわけですが、そのライバル会社から情報を盗む手段が酷いわけです。トムクールズ的なロープで落ちるアクションもなければ、何か戦略を練るわけでもない。女にすり寄って一夜を共にして、彼女がシャワーを浴びている間にパソコンにUSB的なモノを差して情報を盗む。何と、これが2回もあるわけです。

しかも女性は何の疑いも持たないわけです。

ここからがシリアスな展開。ここはあ〜なるほどっ思いました。実はこの任務を依頼されたのはアダムだけではなく、過去に何人も社員が挑戦している。しかし、潜入後にその社員たちは不幸の死を迎える。これをFBIの捜査官に言われるわけです。ここからが少しミステリー。

最終的に情報を盗むわけですが、実はそれはアダムがいた会社の社長ではなく、潜入先の社長が仕組んだ策略だった。という話が出るわけです。何かね、結局的に2人もとも逮捕されるわけですけど、よく分からないわけです。作品を見ていてどっちにも共感できないし、むしろアダムの気持ちにもなれない。で、最終的にアダムはその関連で手に入れた資本金でベンチャー企業を立ち上げるわけです。そこに採用の面接に来たのが、例の一夜を共にした彼女っていうね。

ハリソンフォードとか良い役者が出ているのに、この2流な感じは何でしょうか?
TSUTAYAで5本1000円のときに、あと1本足りないという時に借りればいいと思います。


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