セムコ・・日本では圧倒的にセコムの方が人気だけれども、ブラジルで若者が入りたい企業の上位にする会社。具体的には色々な事業を行っているわけですが、本書の帯に「Fortune(未来の)500企業ではなく、Fortunate(幸せな)500企業を目指せ! 」とあるように、従来の雇用体系とはまったく違う企業の文化を作っている。その一方で売り上げは着々と増加し、売り上げは6年間で3500万ドルから2億1200万ドルに増えました。


凄い点はいっぱいあるし、是非に本書を手とって欲しいのですが、何より全てが存在しない。管理職も存在しなければ、組織図も存在しない。毎日が週末で何時に出社するか。どれくらい働くかは従業員に委ねられている。例えば、朝はダルいから夜から働こうとかですね。社長が会社にあまり居ない事も凄いですが、ワールドカップでは仕事よりもサッカー観戦を優先させる。

300ページ以上あってももの凄く簡単に読み終わる本です。

ここで書評ブロガーとしては「ここが凄いっ!」と説明したい所ですが、もう全てが凄すぎて口があんぐりです。とにかく日本にこんな会社はないし、読めば絶対に(すげぇっ!)と思います。

毎日の電車通勤が苦痛な方、残業に追われている方は本当に感動します。