テレビの未来を考える連載1回目は、90年代のテレビ番組で歴史に残る「ポケビ100万人署名」の話です。

テレビはオワコンなんて言われて、最近ではhuluやネットフリックスの話題が中心ですが、

実はテレビの本来持っている力はそんなものじゃない!

という事を90年代後半社会現象を巻き起こした日テレの番組「ウリナリ」の「ポゲビ100万人署名」から考えます。


●ポケビ100万人署名って何?

という方に説明しておくと、ポケビとは日テレで90年代後半に放送されていた「ウッチャンナンチャンのウリナリ」における番組内のユニットで、CDセールスが100万枚を越えて今でも千秋さんが歌う楽曲が注目を集めます。

番組内ではウリナリ審議会という番組内の組織があって、聞き酒であったりミニ四駆対決であったり、CD発売を阻止するという構図が注目されました。

そこで、最大の試練がCDを発売するために全国から100万枚の署名を集めなければならない。というものがありました。

iモードが開始する以前の時点で全国から100万枚の署名を集めるっていうのは、プロデューサーだった土屋さんも無茶だな〜と当時は思いましたが、全国から署名が届き。結果的に集まった署名は140万枚を越えていたというのが驚きです。

結果的に発売されたCD曲がこちらです。これは名曲ですよね。(笑)


●ポケビから考えるテレビの未来。

やっぱりテレビの醍醐味は莫大な予算を使ってバカな事をする事ですよね。今のテレビはhuluが・・とかネットフリックスが・・とか言いますが、2015年のテレビ業界でこれだけ社会現象を起こせる番組や企画があるのか?と問いたいわけです。雛壇芸人のゆるいトーク番組。

意味不明なコメントをするコメンテーター気取りのタレント。ありえないでしょ。

ボクらが80年代〜90年代に見て来たテレビは驚きと興奮に満ちあふれていた。学校や会社が終わると急いで家に帰ってテレビを見る。そこには夢や希望が溢れていた。

ポケビ100万人署名の映像を見ると、本当にあの頃は凄かったとしみじみ思います。

HIKAKINが凄いとかニコニコ動画が凄いとかではなく、90年代のテレビは確実に視聴者と双方向だったと思います。

次回「huluとネットフリックスが変えるテレビの未来。」は明日夜9時頃更新予定です。)

連載1回 ポケビ100万人署名で見たテレビの歴史。
(以下、予定)
連載2回 huluとネットフリックスが変えるテレビの未来。
連載3回 HIKAKIN、YouTuberの寿命はあと2年?
連載4回 2016年民放キー局復活。
最終回 我々にとってテレビ、コンテンツとは?