ぶどうのなみだ関連で本作を視聴。

旧作なので既に観た方も多いと思いますが、いゃ〜もの凄く良い作品でしたね。

水曜どうでしょうで藤村Dに悪態を付いていた大泉さんとは違って、もの凄くハマり役でした。

とにかく全編を通して温かい。確かに、本作の中には暗い場面や登場人物の葛藤があるんですが、それを最後は見事に完結させている素晴らしさ。

見終わった後に「うわ〜良かった」と思える作品です。

決して、ライトセーバーで敵と戦う事も飛行機に飛びついたりする事もありませんが、これが邦画の魅力です。


●あらすじ。

原田知世、大泉洋主演のハートウォーミングドラマ。北海道でパンカフェ・マーニを始めた夫婦、りえさんと水縞くん。水縞くんがパンを焼き、りえさんがコーヒーを淹れ料理を作る。そこには日々いろいろなお客様がやって来る。

(Amazonより引用。)

●感想。

冒頭で焼かれるパン。生地に切れ目を入れ、こんがりと焼かれたパン。

そして、原田知世演じるりえがさん挽くコーヒーと水島君の焼くパン。

そして、ゆっくりと流れる時間。ここで完全にやられました。本作では春夏秋冬毎に珍客が訪れる。最初は沖縄に行こうとして何故か北海道に来た女性。

そして、カギっ子で母親の愛に飢える小学生。最後に、人生の最後を迎えるためにやって来た老夫婦。

人は人生に挫折する時もある。そんな時には温かい食べ物と温かいふれ合いが一番。

お客毎に振る舞われる水島君とりえさんの料理。カンパーニュやコーンスープやポトフ。その見事な演出と来たら天空の城ラピュタのラピュタパンと同じくらい映像に引き込まれる。

そして物語終盤でマーニー宛に送られた手紙に涙する・・。

最後に水島君と「マーニー」にやって来る幸せを呼ぶ人物とは?

本作のラストでは監督が脚本のテーマにした主題歌「矢野顕子 with 忌野清志郎の「ひとつだけ」」が流れる。

忌野清志郎さんの事を思い返すと、ここでも目頭を熱くせざるおえないワケです。

すばらしいっ!・・是非おすすめです。