連載2回の今回は、Amazonプライムビデオが本日開始したため予定を変更してお送りします。

勿論、以前から参入の噂があって9月下旬開始という事は予定されてましたが、いゃ衝撃的でした。

たぶんAmazonきっかけで日本市場においてもビデオオンデマンド市場は盛り上がると思います。


●Amazonの価格破壊戦略。

その理由は簡単で、端末の価格破壊ですよね。

スマホで視聴されている方も多いと思いますが、やはりテレビが主戦場である事に代わりはありません。

そこに(※Amazonプライム会員限定で最安値端末が1980円)という価格破壊を持ち込んできた。

今、日本で民放キー局が見られてる理由はもの凄く単純なわけです。

テレビを買ったら見れるから。

これが最大の強みです。

でも、1980円で動画配信がテレビで見られるなら情勢は大きく変わる可能性がある。

それに加えてSONYの最新のテレビにはAndroidTVが搭載されていたりする。

結果的に数年先、遅くとも10年以内に全ての家庭に動画環境が整うはず。

4K放送は圧倒的にネット配信有利ですし、民放最大の強みであったリモコン特権もネットフリックスのボタンによって狂いつつある。

●これからコンテンツ業界は面白くなるっ!

これからの戦いは価格やタイトル数ではなく、いかに独自タイトルを製作できるか?です。

ここはネットフリックスのハウスオブカードの例もあるように、既存の作品で差別化する事は難しいわけです。今後はネット企業もコンテンツを作る時代に突入すると思います。

テレビは無料からテレビは有料で見るという時代が今後数年〜10年以内に起る可能性は高い。

勿論、民放キー局も独自で製作したものを配信する(してる)わけでさらに戦いは激化する。

民放の影響力はこれからも続くと思います。

有料テレビが常識のアメリカでも4大ネットワークが衰退する話は聞かない。

ただ、今のように視聴率という尺度は崩壊するのではないか?というのがボクの予想です。

より詳細なデータを収集して広告の価値を高める。それが民放キー局がネット企業と戦うための武器であり必需品です。今のように、のべ視聴率で広告を売っている時代は完全に終わりました。

ネット企業VSテレビ局の戦いに注目です。

次回「HIKAKIN、YouTuberの寿命はあと2年?」は明日夜9時頃更新予定です。)

連載1回 ポケビ100万人署名で見たテレビの歴史。
連載2回 huluとネットフリックスが変えるテレビの未来。
(以下、予定)
連載3回 HIKAKIN、YouTuberの寿命はあと2年?
連載4回 2016年民放キー局復活。
最終回 我々にとってテレビ、コンテンツとは?