日本テレビ史上初めて全話視聴率30%を超えた伝説的ドラマの劇場版2弾です。

正直、劇場に行きか悩んだんですが、時間が無くて行けませんでした。一応、ボクはドラマ版(1期、2期)と劇場版も見ていて意外と好きな作品です。

本作の見どころはやはり1作目で木村拓哉さん演じる久利生の事務官を務めた松たか子さん演じる雨宮が検事として復帰して来るところでしょう。

ただ、正直に言って・・・。

見なきゃ良かったっ!

と後悔しております。すべてにおいて惰性感が否めないですし、ストーリーも酷い完成度です。

木村拓哉ファンがお金を出して木村拓哉さんの演技が見られる以外の良さがまったくありません。



●あらすじ。


木村拓哉主演のTVドラマ『HERO』の劇場版第2弾。ネウストリア公国大使館の裏通りで起きた交通事故。運転手の取り調べを始めた東京地検城西支部の久利生公平検事と事務官・麻木千佳の前に、かつて久利生の事務官を務めていた雨宮舞子が現れ…。

(Amazonより引用。)


●感想。


まず本作は2時間ずっと気まずいです。8年ぶりに久利生と再開した雨宮ですが、これ本編中の話で東京地検の面々が(いゃさあの2人元カレと元カノ的な関係だったんだよ・・だからあんまり触れないでね)と、小日向さんと矢島さんがテレビシリーズ2期目に登場した面々に説明するシーンがあるわけです。

ボク的には劇場版1作目のラスト。マヒマヒでキスをするエンディングのシーン。あそこで終わらせておくべだったと思います。本編では雨宮を登場させたが故に新事務官である北川景子さん演じる、麻木が目立たない。

結局、どっちとも恋愛関係では無いという不思議な関係。

そして何より酷かったのが脚本です。本当に中身が無いです。

ストーリーをおおまかに説明すれば、ある交通事故にネウストリア公国大使館員が関係していて、実はその人物は違法薬物の売買に関与しているという話なんですが、基本的に本作はネウストリア料理屋でソーセージを食ってたら解決したという話です。

もはやテレビ通販が本編に関与する事は無い。劇場版1作は本当に良かったと思います。

韓国に行ったり、タモさんが出てたしストーリーにも軸があった。

そして何より、あの名台詞「人の命の重さを測る裁判なんですっ!」という久利生の台詞。

いいですよね〜。

本作は名台詞もなければ、ストーリー的な深掘りもない。とりあえずメンツを集めたら支離滅裂になったという映画です。

勿論ですが、雨宮は久利生の別れのシーンでカメルーン代表の名前なんて言いません。結局、何らかの決意を表明して2人は別れていく。

結果的に久利生の微笑みからハッピーエンド的な意味合いを感じ取れますが、いったい雨宮の存在意義とは?

1流のドラマが2流の続編になり3流の映画になったのが本作です。

本当にショックでした。もし気になる方は是非、旧作になった頃に見る事をおすすめします。

これだったら劇場版よりテレビ版の続編の方が10倍面白いです。

口直しに、もう一回1作目のドラマから見直そうと思いました。

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