ドナルド・トランプ。今、世界で最も注目される男だ。

アメリカ大統領選で共和党候補として立候補して、大統領に最も近い存在だと言われる。

では、いったい彼はどんな人物なのだろうか?不動産王、そう聞かれると胡散臭いイメージが漂う。

言葉で表現すれば「強欲」。いかに世の中を悪い方法で騙したのか多くの人はそう感じだろう。本書「ドナルド・トランプ自伝」は、不動産王トランプ氏が1980年代に書いた自伝の文庫化。



取引―ある一週間
トランプの手札―取引の諸要素
生い立ち
シンシナティ・キッド―慎重さが利益につながる
マンハッタンへ
グランド・ハイアット・ホテル―よみがえった四十二番通り
トランプ・タワー―ティファニー界隈
賭博―ボードウォークのカジノ
棚ぼた―ヒルトンをめぐる攻防
低家賃の豪華アパート―セントラル・パーク・サウスでの勝負
大きな賭け―USFLの興亡
ウォルマン・リンクの再建
カムバック―もう一つのウェスト・サイド物語
一週間を終えて―取引の結果


率直に感想を言えば、非常に好感の持てる本だった。

彼は日本に核武装を要求する。

しかし、不動産については誠実な男だ。

不動産に愛され、不動産を愛した男。トランプ氏の本のタイトルには、こんな言葉が踊る「大きくでっかく考えろ」。

そして、多くの人に信頼され助けられた男。人と不動産に愛し愛される。

本書を読むと、それを強く感じる。

もしかすると、テレビで放送されるドナルド・トランプはフィクションなのかもしれない。

400ページを超えるが、瞬く間に読み終わる。面白かったです。




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