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どうも、まめタンクです。

任天堂と聞くと、日本人ならお年寄りから子供まで誰もが(あっゲームの会社だ!)と知っている日本の代表的な企業。日本に限らず「Nintendo」は世界でも知られています。マリオ、ゼルダ、ドンキーコング、言葉にするだけで笑顔になれる会社です。その一方で、投資家の間でも任天堂は有名な存在だと言う事をご存知でしょうか?特に、日本でも有数の金持ち企業(キャッシュリッチ)だと言う事を・・。

最新の決算短信によると2019年の4月現時点で現金の総額は、なんと驚愕の約8400億円です。
負債も殆ど無く、超優良企業です。ここで一つ疑問に思うのが「任天堂は何故、ここまでの現金を保有する必要があるのか?」という事です。実は、ここには創業家で任天堂を世界のゲームメーカーに伸し上げた故山内博社長と、ニンテンドーDSとWii成功の立役者で、残念ながら志半ばで亡くなってしまった、故岩田社長の考えがあります。

任天堂が多額の現金を保有する理由は「ゲームなんて当たるか外れるか分からない、1度や2度失敗しても会社が倒産しないため」という事です。

実際、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイとヒットを連発し世界の家庭用ゲーム業界を支配していた任天堂ですが、94年に発売されたソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション」そしてキラータイトルであった「ファイナルファンタジー7」を奪われ、王座からの転落。96年に社運をかけて開発した「ニンテンドー64」はスパコン並の性能と64ビット。しかし、その複雑さから「マリオ64」「マリオカート64」など一部を除いて、ソフトの供給がままならずに苦戦。続く「ゲームキューブ」でもピクミンといったヒットはあったものの、王者ソニーにPS2に手も足も出ず。

しかし、苦戦の中で二画面の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」体を動かして遊ぶ新感覚の「Wii」が世界的な大ヒットを記録し、2007年には時価総額が10兆円を突破するという快挙を達成します。しかし、その後の「Wii U」ではゲームパットとテレビの二画面という要素が受け入れられずに失敗。ゲーム機からスマホへの変化によって、2010年代には赤字を計上します。

任天堂は終わったのか?

ここで「多額の現金保有」という格言が生きてくるわけです。


「Wii U」や「業績赤字」といったマイナス要因があっても耐える事ができた。
その苦境を乗り越えた先に、今の新型「ニンテンドースイッチ」の成功があるわけです。

つまり、任天堂は多額の現金を持つ事で何度もトライする事が可能なわけです。
任天堂は愚直にゲームメーカーである事を貫いている。

銀行借り入れに頼らず、ゲーム機を何度も開発して挑戦できる、これが任天堂の最大の強みであり、任天堂が多額の現金を保有する理由です。


ーー 次回もまた見てね!<終> by まめストリート・ジャーナル 編集長 まめタンク ーー