【今週の新刊速報っ!】印南敦史著『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』ほか・・

おすすめの新刊情報をお伝えする新コーナーです。1日に100点以上の新刊が出版される昨今、どんな作品を読んだらいいかわからない方は多いと思います。そんな方のために、最新のビジネス書を中心に独断と偏見で新刊情報を(一言メモ)と共に紹介します。気になる本があったら是非、手に取ってみてください。

●印南敦史著『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』





これはタイトル買い確定ですよね。去年のベストセラーに(読んでも忘れない読書術)的な本がありましたが、狙いが見事です。

<本書の構成>
はじめに なぜ「1ページ5分」の遅読家が年700本の書評家になれたのか?

第1章 なぜ読むのが遅いのか? ─ フロー・リーディングの考え方
・遅読家に共通するたった1つの「思い込み」
・「100%を写しとる」から「1%にめぐり合う」へ
・「音楽を聴く」ように「本が読める」ようになる

第2章 なぜ読む時間がないのか? ─ 月20冊の読書習慣をつくる方法
・充実した多読生活は「9対1の法則」がカギ
・「1日に1冊」読み切ると、はるかに深く理解できる
・「夜の読書」は習慣化しづらい

第3章 なぜ読んでも忘れるのか? ─ 読書体験をストックする極意
・なぜ「書きながら」だと、速く・深く読めるのか?
・本の魅力だけを抽出する「1ライン・サンプリング」
・重要箇所がよみがえる「1ライン・レビュー」

第4章 流し読みにもルールがある ─ 要点を逃さない「サーチ読書法」
・スラスラ読める人は本の「どこ」を見ているか?
・得たい情報だけが流れ込む! 「キーワード・サーチ読書法」
・「線引き読書」はおすすめしない

第5章 本とどう出会い、どう別れるか? ─ 700冊の選書・管理術
・「1週間選書術」で「1日1冊」があたり前に
・「読みたい本だけ」だと読書はマンネリ化する
・ガンコな積ん読を解消! 書棚の「フロー管理術」

終章 多読家になって見えてきたこと
・本なんか読まなくてもいい! だから「読書生活」は楽しい
・「教養のために読書」? そんなのつまらない!

おわりに 10年後には「7000冊の世界」が待っている

●小林恭子著『フィナンシャル・タイムズの実力』





日経新聞が買収したフィナンシャルタイムズについて、いったいどんな新聞なの?という事が綴られています。

英経済紙は日本メディアに何をもたらすか?日経が1600億円で巨額買収したFTとはどんな新聞なのか?いち早くデジタル版を成功させたFTの戦略とは?目まぐるしい再編の進むメディアの新潮流を読み解く。

●田中慎一著『役員になれる人の「日経新聞」読み方の流儀』





これは日経新聞関連の本ではボクは一番の名著だと思ってます。優しすぎず難しいすぎずといった感じです。

本書では主に3つのことを学べます。
1つ目は、日経新聞のニュースを腹に落とせる、経済感覚。
2つ目は、日経新聞の記事を読み解くことでつく、数字力。
3つ目は、日経新聞の記事を自分で考えて読むことでつく、論理的思考。

日本経済新聞は、言わずとしれた「経済」「企業」ニュース満載の新聞。
「社会人のマナー」と謳われるものの、
ニュースや数字が無機質に感じられ、義務感と惰性で読んでいる人も多いでしょう。

そこで、M&A、資金調達など財務のスペシャリストとして活躍し、
「毎朝、日経新聞を読むのが至福のひと時」と言ってはばからない著者が、
日経新聞を読み物としておもしろく読みつつ、
「経済やビジネスを読み解く作法」を身に付け、身の丈サイズで理解していくことで、
上記の「経済感覚」「数字力」「論理的思考」を磨く方法をお教えします。

日経をおともに、あなたの朝が、一変します。

【書評】「企業家としての国家」感想、iPhoneの技術は何一つとして独創的ではない? 83点(100点満点中)

iPhoneの技術は何一つのとして独創的ではない。

そう聞くと、多くの人は(何言ってんだスマホで世界に革命を起こしたのではないか?)と言う。

確かに、iPhoneを初めて世に生み出したのは故スティーブジョブズ氏の功績でしょう。しかし、そこに搭載されている技術の殆どが国が資金提供して生まれたものだったとしたら驚くかもしれない。タッチパネルもSiriもリチウム電池も・・。

本書「企業家としての国家」は、世間一般に言われている常識を覆して、本当のイノベーターは国家ではないかと説きます。

●目次。

序 説 何か違うことをやる
第1章 危機管理論からイノベーティブな役割分担へ
第2章 テクノロジー、イノベーション、成長
第3章 リスクをとる国家
第4章 企業家精神に富む国家アメリカ
第5章 国家の力で実現したiPhone
第6章 緑の産業革命 積極策か消極策か
第7章 風力発電と太陽光発電 -国家政策の成功例とエネルギー危機における技術開発-
第8章 リスクとリターン -腐ったアップルから真の共生型エコシステムへ-
第9章 リスクは社会に、報酬は企業に -国はリスクを取ったにもかかわらず利益を享受できないのか?-
第10章 結論

●感想。



世間一般的に言うと、アメリカでイノベーションを起こした要因として(ベンチャーキャピタル)の存在が挙げられます。Googleを支援したのも、Appleを支援したのも、フェイスブックを支援したのもベンチャーキャピタルだと思っている。

逆にサッチャー的理論で言えば国家こそイノベーションの阻害要因だと思っている人も多いです。

日本でGoogleが生まれない理由をベンチャーキャピタルが積極的な投資をしないからだ・・という人も多いです。

しかし、Appleの技術の大半の基礎は国が多額の資金(何兆円や何十兆円単位)を提供して生まれたものです。代表的な例で言えば、インターネットは元々戦争時の通信手段として開発された。

有名な話として、AppleとMicrosoftの訴訟の際に裁判官が言った(あなたがたの技術はどちらもパロアルト研究所からパクったものでしょ?)という話もあります。

本書によれば、ベンチャーキャピタルは最後の最後で美味しい所を持っていって我がもの顔でふんぞり返っているという。ベンチャーキャピタルは本当にリスクを負った投資はしない。

製薬に関しても殆どの基礎的な研究は国が行っている。最近の製剤会社は基礎的な研究を止め、儲かるジェネリック薬品に投資転換。そして、余ったお金を自社株買いという形でウォール街の投資家に還元している。

クリーンエネルギー産業を含めて、本書では世間的一般に言われている企業崇拝。そして、民営化すれば全てが上手く行くという価値観に真っ向から反発する。そして、国さえしっかりしていれば企業は後から付いてくるとさえ言える。

(※もちろん、それでも新自由主義的な価値観が掲げる人は多い)

ただ、一つ言える事は株式会社というのはそもそも社会に貢献するためではなく、所有者である株主に利益を還元するために存在している。その辺の兼ね合いも難しいです。

企業家としての国家・・視点が面白かったです。おすすめです。

【書評】「英国メディア史」感想、1995円で味わえる英国のメディアの歴史。 80点(100点満点中)

申し訳ないけど、本書を熱く語れるほど歴史的な知識はないです。



最近は新聞紙やラジオと聞くと(オワコン)みたいにな事を言われるわけですが、本書はそんな英国メディアの誕生から現在まで綴ってます。400ページ近い本ですが、1995円の元は十分に取れると思います。

本当は歴史認識のここが素晴らしいとか、実はこういう時代背景の中で・・とかカッコよく語りたいんですが無理です。(笑)

今回の書評ではボクが感じた英国メディアのへぇ〜という部分を綴ります。

まず日本人からして驚くのが新聞の多さですよね。これはアメリカもそうですが、欧米の新聞というのは階級ごとに読む新聞が異なってます。日本だったら(読売・朝日・毎日・産経)ぐらいしか選択肢がありませんが、欧米ではそれこそ数十の新聞がひしめきあっている。

例えば、世界的に有名なニューヨークタイムズは発行部数が100部ほどしかありません。ちなみに、読売新聞は1000万部ほどです。その上で殆どの庶民はニューヨークタイムズを読んだ事がありません。

英国も同じで、高級紙と大衆紙に分かれるわけです。

本書を読んで強く感じた事が新聞によって報道姿勢がまるで違うという事です。

例えば、ある新聞はここの政党を支持しているとか、論調はこんな感じだとかね。で、欧米の新聞の大きな特徴が時代時代によって所有者が変わる事です。新聞が買収されるという経験が日本人には殆どありません。その筆頭がメディア王のルパードマードック氏ですが、20世紀に入ってから新聞が情報の伝達役という立場を超えて、お金儲けの道具になり始めたという事があげられると思います。

特に、マードック氏がそうですが、英国の庶民が読む新聞にはヌードが当たり前に登場していて、ゴシップ満載だと言います。(だから、大衆紙と高級紙という言葉があるんでしょう。)引きの強いニュースを選ぶそれで読者が増えればOKだという姿勢。それがたとえミスリードであっても多少は構わない。

そして驚く事がネットの登場以前から新聞の競争は過熱であって、新聞が廃刊になる事は割と普通の事なわけです。

値下げ競争も過熱で、ついには無料の新聞まで発行されている。

ここで考えるのが、自分で新聞を選ぶ事が正しいのか。当たり障りのないニュースが流れる日本のような大手新聞体制がいいのかという事ですよね。

他にも本書にはBBCや報道のあり方について詳細に綴れています。

日本の新聞ではとても綴れない1700年代からの英国メディア史を知りたい方は是非。

新聞好きなら即ぽちっ!新聞のページを崩さずに読めるクリップ「シンブンクリップ」が超便利。

今更ながら「日経新聞」を読み始めました。

・Yahooニュースではなく私が160円払って『日本経済新聞』を買う4つの理由。

スマホで十分でしょ?という声もあるわけですが、意外と新聞は良いものです。まぁ最近の若者で新聞を読んでる人って下手したら10%切ってるんじゃないですかね。本ですら5割の人は読まないっていうニュースもあるわけですし・・。

で、新聞を読んだ事がある人なら殆どの人が感じている事が(新聞紙のページが崩れてしまう)という問題です。特に、真ん中のページ辺りで(バラバラになってましう)という経験をした事があるはです。

そんな時にオススメなのが、今回紹介する「シンブンクリップ」という商品です。



これは一部の通にとっては超便利な一品です。

Amazonでたまたま発見したんですが、送料込みで250円くらいという破格の値段ながら、新聞の悩みを手軽に解決してくれます。

実物がこちらです。(↓)

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本体自体は250円という価格もあってペラペラのプラスチックです。

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使い方は簡単で、新聞の真ん中のページにこれをクリップの要領で差し込むだけ。これで新聞全体が固定されて、ページがバラバラになるのを防いでくれます。

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これを使えば両手で持って新聞を読んでも崩れません。

サラリーマンの方だったらこれ1個カバンの中に入れておくだけで良いですし、250円で買える便利なアイディア商品です。新聞を毎日読んでいる方にはおすすめの商品です。

気になる方はAmazon等で探してみてはいかかでしょうか・・。

【書評】『池上彰の新聞勉強術』感想、新聞の感想文・・。 68点(100点満点中)

最近、「160円払って日経新聞を読む理由」みたいな事を書きました。世間的に言うと、(新聞なんて古いじゃん情報はスマホで十分)みたいな事を言われて新聞はオワコン扱いされてますが、最近改めて新聞の良さを感じてます。

勿論、偏向であったり通った表現もありますが、ボクは逆に全ての情報をネット経由で得る事の危険性も感じてます。

本書「池上彰の新聞勉強術」は、ジャーナリストである池上さんが新聞の良さを改めて伝える本です。



●目次。

プロローグ 一本の新聞記事が世の中を動かす!
第1章 「ニュースを見る目」は、新聞で養う
第2章 まず、何から読んだらいいのだろうか
第3章 速読から読解まで池上彰流・新聞の読み方作法
第4章 「新聞の読み比べ」で身につく情報力
第5章 ネットにテレビに!池上流・メディアミックス新聞術
第6章 知れば知るほど面白い、新聞の取材現場
第7章 新聞の情報整理術&知的活用術
エピローグ 新入社員の新聞勉強術

●感想。

ただ、正直に言って本書はタイトル負けしてます。

「池上彰の新聞勉強術」は新聞勉強術というタイトから想像される(ネットとの対比)とか(新聞の社会的効用)みたない事を語っているわけではありません。要約すれば、(新聞ってこんなに素晴らしいんですよ)(新聞ってこんなに凄い事が書いてあるんですよ)という事が綴られています。

あの社説は良かったですね〜みたいな。

悪く言えば、池上彰良い質問ですね〜的新聞論です。

ニュースの裏側を新聞を通して説明する本です。個人的に残念だった事は、新聞の良さを語るのは良いですが、ネットとの対比とかネット住民がこの本を読んで新聞を読むのかというと話は違います。個人的な感想ですが、やはり新聞は古いなという感想を抱きました。

本書では複数紙の比較が紹介されてて、(新聞によって論調はまったく違います)みたいな事が語られているわけです。ただ、ボクらが知りたいのは新聞の読み比べではなく、各紙の論調の違いであったり、いったいどの新聞を購入したらいいかという事だと思います。

新聞を通してニュースを語るのはいいですが、良くも悪くも池上彰的ニュース解説本です。

そもそもこれを本で語る事が古いのかな?とさえ感じてます。

新聞を購読している方にはおすすめです。

【レビュー】「ギャツビー 生クリーム泡洗顔」の泡が本当に生クリームみたいで驚いたっ!

まぁ女性が洗顔を使ってメイクを落としたり、顔を洗ったりするのは昔から当たり前ですが、最近は男性でも洗顔を使うのが割と当たり前です。

各社が色々な製品を発売してますが、Amazonで面白い洗顔があったので購入してみました。今回はそのレビューです。

それは、マンダムが販売しているギャツビー生クリーム泡洗顔というもので、2014年頃から発売されているそうですが、これはすごかった。



普通、洗顔というチューブから出して自分で泡立てるのが普通ですが、これはスプレー式になってて、本体を押すと先端から生クリーム状の洗顔泡が出てるわけです。

洗顔を泡立てるのって意外と面倒ですね。

価格も450円台と普通の洗顔よりも高いですが、めっちゃ高いというわけでもない。Amazonの送料無料を考えたら割安です。

こんな感じでチューブではなく、アルミの缶に入ってます。なかなか高級感があってボクは好きです。

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こんな感じで、もっちもちの泡が出てきます。(※決してニンニクではありません・・)

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そして、それを手にとって洗った時の感触がもう最高ですよね。ふわふわです。先日、Rの法則というNHKで放送されている番組を見たんですが、あまり顔をこすって洗うと乾燥肌になりやすいと言っていました。これは本当に撫でるだけです。

@コスメのコメントなんかを見ると、洗顔以外にもシェービングクリームとしてもいけるっぽいです。

たぶん、もう一度買ったらせっけんとか、普通のチューブには戻れません。

Amazon以外にもマツキヨとかでも売ってるみたいなので、気になる方は要チェックです。
プロフィール
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二流書評家、映画評論家見習いの「まめタンク」と申します。ビジネス書を中心に書評を書いています。好きな漫画は「ONE PIECE」。今更ながら「ハンター×ハンター」を読み始めました。「銀の匙」も面白いですねー。好きな音楽は「ELT」さんの楽曲です。ジブリ作品なら王道のトトロではなく「耳をすませば」。好きな映画は「スタンド・バイ・ミー」です。Mac使い、iPhone信者です。

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