【書評】「ニューヨーク・タイムズ物語」感想、81点(100点満点中)

先日の記事で(ニュースアプリにはない新聞の価値)について書きました。新聞読みとして、いつかは読んでみたい新聞として「ニューヨークタイムズ」があるわけです。

新聞の最高峰ですね。

英語は苦手はボクは当然読めませんが、やはり海外の新聞は日本の新聞に比べて質が高いと言われてます。一応補足しておくと、ニューヨークタイムズは評価は高いですが、世界で最も売れている新聞は日本の「読売新聞」です。

ニューヨークタイムズやフィナンシャルタイムズといった海外の新聞はあくまで地方紙であって発行部数は100万部そこそこです。



本書はニューヨークタイムズの成り立ちから新聞報道のあり方まで綴っています。

16年近く前に出版された本ですが、日本の新聞と報道姿勢を比較している部分については現在でも通用する事だと思います。

簡単に要約すれば、日本の新聞と言うのは表面的な事と偏った報道姿勢ですね。

例えば、米AT&Tと英ブリティッシュ・テレコムの提携、国際石油資本ブリティッシュ・ペトロリアムと米アコモの合併にについて、様々な角度から10以上の記事を書いているわけです。対して日本の新聞は、社説の論調に合った記事しか掲載しない。これは今の日本の新聞も抱える問題だと思います。

話によると、ニューヨークタイムズは曜日によっては100ページ以上もあるそうです。

日本の新聞が低俗だ言われている理由は、あまりに巨大な部数だと思うんです。

それこそ、小学生からお年寄りまで読むわけで、経済の専門用語や政治の深い話をしてもスルーされる。朝日新聞だったらドラえもんのクイズコーナーとかを入れて部数を維持しなければならない。

逆にニューヨークタイムズといった高級紙の場合、そもそも100万部単位なわけで、それこそ専門用語は知ってて当たり前という文化がある。

他の本ではニューヨークタイムズは批判されてますが、ニューヨークタイムズが目指しているのは速報性や時事ネタではなく、世の中の動きを様々な角度から考える事。ボクはそれこそネット時代を生きる新聞が目指す場所だと感じました。

ニューヨークタイムズの報道姿勢や成り立ちが知れるという点で、現時点では唯一の本かなと思います。

新聞に興味があれば是非、おすすめです。

【レビュー】「おはよう!代官山スムージー ミルキーバナナ味」がまるでバナナジュースみたいで驚いたっ!

最近、スムージーが流行ってますよね。

ローソンでチルド飲料のスムージーがバカ売れしているという話も聞きます。本当はホウレン草とかをミキサーで粉砕して自炊した方が良いと思うんですが、毎朝そんな事をするのは面倒。

そんなズボラさん向けに世の中には粉末状のスムージーが発売されております。楽天市場とかでも上位に位置するわけですが、今回はそんなスムージーの中でも「バナナジュース味」の物をチョイスしてみました。その名も「おはよう!代官山スムージー」です。

さんまのまんまでも紹介されたり、HIKAKINも動画にしている商品です。(※下に動画貼っておきます。)



マンゴー味とかベリー味とかもありますが、やっぱり朝はバナナジュースです。(笑)

正規店だと2500円くらい。ボクはAmazonで1700円くらいで買いました。

というわけで、以下簡単なレビューです。



●「おはよう!代官山スムージー ミルキーバナナ味」がまるでバナナジュースみたいで驚いたっ!

じゃんっ!

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中はこんな感じで完全な粉末です。ほのかにバナナの匂いがします。

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正規店で買うとシェーカーが付いてますが、正規店では買わなかったので、キャンドゥでシェイカーらしきものを買いました。100円です。

作り方は超簡単で、粉末をスプーン1杯ほど売れて水もしくは牛乳とシェイクするだけです。

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●味をチェックっ!

なぜか牛乳とシェイクするとトロトロになる不思議です。肝心の味ですが、スムージーという事で(やっぱり青臭い味がするのかな?)とか思ってましたが、最初に飲んで見て驚きました。バナナジュースやないか!と・・。100円の自販機とかコンビニで売っている(果汁0%のバナナ)とは全然違くて本物っぽい味です。これで200週類近い野菜とかの栄養素が取れるのであれば良いですね。

皆さん、青汁をイメージする方は多いと思いますが、青汁とスムージーは別物のようです。

一つ注意点として、殆どのスムージー系がそうだと思いますが、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、キシリトール)が入っているので(ダイエットコーラを飲んだ時の後味がします。)ダイエットコーラが好きな方にはおすすめですが、あの後味が嫌いな方は厳しいかもしれません。(無糖で自分で砂糖とか入れられればいいのに・・)ただ、CMで有名な(マズイもう一杯)みたいな代物ではないので安心できますね。

バナナジュース味のスムージーとして完成度は高いです。

気になる方はショップでチェックです。

10年ぶりくらいに『Vジャンプ』買ったら昔と結構変わってて驚いた話。

10年ぶりくらいに集英社が発行する「Vジャンプ」を買ってみました。(たぶん本気で買ってたのは遊戯王が全盛期だった頃かな?)なんで買ったのかというと、最近YouTubeの「カードキングダム」という遊戯王カードのチャンネルを見てるんですが、遊戯王リバイバル?といった感じです。

今、社会人の方でも(わ〜学生の頃読んでたわ!)みたいな方も多いと思います。

で、10年ぶりに買ってガチで読むとボクが読んでいた頃とは結構違ってて驚きました。

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というわけで、以下簡単に変わってて驚いた事をまとめてみます。

・紙質が昔と違う。
・少年ジャンプではなくVジャンプで遊戯王が連載されている。
・ドラゴンボール超の漫画版。
・スマホアプリの紹介がされている。
・モンストの最新情報。
・ポケモンカードが紹介されている。
・漫画が増えたな〜。
・犬マユゲまだ連載してたのかっ!


特に驚きだったのが、コロコロコミック独占タイトルだったポケモンカードの情報が載っていた事です。あと、漫画版のドラゴンボール超の方が勢いがあってて面白かったです。テレビ版は一応、全話録画してて、3話目くらいまで見てCMの長さとか、かったるさがあって放置してます。

ちなみに、書いているのは鳥山明先生ではありません。

4月にコミック版が発売されるようなので、そちらも要チェックです。



いゃでも久々に買うと面白いですよね。最近はふろくで遊戯王カードとか付いてるみたいです。

暇つぶしには自由分すぎる内容でした。気になる方は書店でチェックっ!!

コンビニの支払いに現金ではなくクレジットカードを使うたった3つの理由。

まだまだコンビニで現金払いをしている人は多いです。

最近は電子マネーを利用している方もいるかと思いますが、店舗のレジで並んでいても殆どの人が現金で払っている印象です。これは色々な理由があると思いますが、まずコンビニでクレジットカードを使える事を知らない人が多いと思います。

例えば、大手コンビニチェーンでは殆どのクレジットカードを利用する事が可能です。

lawson
lawson / Yuya Tamai


簡単にまとめると・・

セブンイレブン(VISA、マスターカード、JCB、アメックス、ダイナース)
ローソン((VISA、マスターカード、JCB、アメックス、ダイナース)
ファミリーマート((VISA、マスターカード、JCB、アメックス、ダイナース)


といった具合に殆どのカードが利用可能です。

クレジット社会の欧米と比較してまたまだ支払いの全体に占める割合は日本は低いです。

でもAmazonや楽天の買い物でクレジットカードが当然のように使われているように、日本人の8割が何かしらのカードを所有しているというデータもあります。

●殆どの人がカードを所持しているのに使わない。

理由としては、冒頭に挙げた使える事を知らないという事の他に(サインが面倒だ!)といった声も聞きます。

ただ、殆どのコンビニ大手チェーンにおいて1万円(店舗によっては5000円)未満の買い物においてはサインレスで買い物ができます。ただ出すだけです。

●コンビニでクレジットカードを利用した実体験。

店舗でカードを出すのが恥ずかしいという声も聞きますが、カード支払いはあっけなく終わります。

現金払いだと現金を財布から出して、店員さんがお金を受け取ってレジからおつりを出す時間がある。カードの場合は本当に短時間にカード支払いが完了します。

勿論、面倒なおつりの処理もありません。多くの人が誤解しているように、店員さんが(えっカードで支払うんですか?) みたいな事もないです。

●定価販売のコンビニではカードで支払うだけで値引きになるの?

基本的にコンビニは定価販売です。スーパーで120円で売ってるカップヌードルが200円くらいします。

でもコンビニでカード払いにするだけでお得になります。

それは、カードのポイントです。代表的な例では、楽天カード(基本的に店舗での購入では1%のポイントが付きます)つまり、100円買うと1円分楽天ポイントが付くわけです。

実質的に1%の値引きですね。

楽天カード
楽天カード / yto


●カードで買えないものもあります。

ただ、注意点として(公共料金の支払いやプリペイドカード)といったものはカードが使えません。

あと、レンタルビデオ大手のTSUTAYAであったり個人商店ではカードが使えない場合があるので、そういった店では注意が必要です。

Shibuya Tsutaya
Shibuya Tsutaya / Dick Thomas Johnson


明日の支払いからコンビニでクレジットカードを使ってみてはいかかでしょうか・・。

Yahooニュースではなく私が160円払って『日本経済新聞』を買う4つの理由。

最近は電車に乗っても殆どの人がスマホをいじってます。LINEなのかパスドラなのかモンストなのかは定かではありませんが、新聞や本を読んでいる人は少数派です。

ニュースはネットで仕入れる事が当たり前であって、新聞は過去の遺物だと若者は言うでしょう。しかし、ボクはここ最近コンビニで日経新聞を買ってます。

といっても一応はブロガーではあるのでIT音痴ではないですし、ガラケーではなくスマホはiPhoneです。ニュースピックスというアプリも使ってます。

じゃあ何故わざわざ160円払って日経新聞を買う必要があるのか?以下に説明します。

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●1.新聞よりもYahooニュースの方が低俗だと思っている。

大体、スマホでニュースと言うと多くの人はYahooニュースを見ている方が多いと思います。特にトピックですね。

別に完全にdisるつもりはないですが、YahooニュースはあくまでPVを増やす供給源であって、引きの強い記事が選ばれます。最近の例で言えば、ベッキーさんの不倫問題ですね。

よくスマホでニュースを収集する事がかっこいいみたい事を言いますが、Yahooニュースを始めとして広告収益でなりたっているアプリの大半が低俗だと思ってます。

ミヤネ屋が低俗でYahooニュースが低俗でない理由がボクはイマイチ理解できません。

各いうボクは3〜4年くらいYahooニュースを見てないです。

勿論、パソコンのTOPページもYahooではないです。

●2.俯瞰した情報が手に入る。

新聞の大きな強みが情報を俯瞰して見る事できる点です。特に、グノシーやスマートニュースがそうだと思いますが、人口知能が好みを学習して自分の好みに合う記事が配信されるという仕組みがあります。これが問題です。

そうすると、どうしても自分の好きな記事しか読まなくなる。

新聞の良いところでもあり、悪いところでもあるのがレコメンド機能です。編集者の選別によってく普段自分が意識しない記事を読む事ができる。そこで初めてスマホの出番ですよ。

例えば、イエレン議長や国債の過去の記事を検索してみるとかね。

国債の本をAmazonで検索してみる。普段なら絶対、Googleで国債+相場で検索する事ないです。

●3.160円は高くない。コーヒー1杯分の値段で情報が手に入る。

よく新聞を購読しない理由として高いというのが1位か2位に挙げられる思います。

確かに、1ヶ月に換算すると4000円くらいのなので高いです。

でも1日160円だったらセブンでコーヒー1杯買う値段ですし、コーヒー1杯我慢して最新の情報が手に入ると考えられば十分に元が取れると思います。月額購読するにしても、1ヶ月に1回飲みに行くのを我慢すれば済みます。

新聞は決して高くないです。

やっぱり、金で買った情報は価値があると思います。

●4.俺は日経を読んでいるというドヤ顔。

これは結構重要です。勿論、情報を得る事が第一ですが、毎日「日経新聞」を読んでいるという自分に対するドヤ顔ですよね。これは朝日や読売では得られない快感です。

最後に言うと、ボクは日経の160円は価格として妥当だと思ってますが、朝日とか読売といった一般紙の情報は殆どがネットで手に入るので買う価値はないです。新聞を買うなら日経という事です。

試しにコンビニで買ってみていかかでしょうか。若い人は特に、新聞も意外といいと思います。

『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』感想、まさに音楽革命。 90点(100点満点中)

最近は、カラオケの上位ランキングを見るとボカロの曲が増えているようです(代表的な例で言うと、千本桜みたいなもの・・)。

ボカロとは簡単に説明すると、機械の合成によって人の代わり歌を唄ってくれるソフトです。

ニコニコ動画やYouTubeでもメジャーなコンテンツの一つです。

本書は、そんなボカロ(主に初音ミク)がどうやって誕生して現在までの地位を築いて来たのかという事がまとめられた本です。



はっきり言いますが、すごいです。

久々におおっっそうだったのかっっ!という興奮に包まれております。

●目次。

序章 僕らはサード・サマー・オブ・ラブの時代を生きていた
・新しい「幕開け」がそこにあった
・「誰が音楽を殺したのか?」の犯人探しが行われていた二〇〇七年
・新しい「遊び場」が生まれた年
・二十年おきに訪れる「サマー・オブ・ラブ」

第一章 初音ミクが生まれるまで
・二〇年前からずっと繋がっている
・それは三行広告から始まった
・MIDIとDTM文化の登場
・初音ミクに受け継がれた名機「DX7」
・ベッドルーム・ミュージシャンたちの静かな楽園

第二章 ヒッピーたちの見果てぬ夢

・六〇年代に生まれた音楽家の「遊び場」
・「帰って来たヨッパライ」が日本のロックを変えた
・「サマー・オブ・ラブ」とは何だったのか
・ヒッピーカルチャーとコンピュータ文化を繋いだ男
・セカンド・サマー・オブ・ラブとレイヴの時代

第三章 デイジー・ベルからボーカロイドへ
・歌声だけが取り残されていた
・最初に歌った言葉「あさ」
・『二〇〇一年宇宙の旅』、死にゆくコンピュータの歌
・モーグ博士と「パプペポ親父」

第四章 初音ミク誕生前夜
・無風だった最初のボーカロイド
・声優・藤田咲を起用した理由
・アンダーグラウンドシーンから開発者の道へ
・初音ミク誕生の裏側にあった、竹村延和の一言
・「同人音楽」という土壌
・ニコニコ動画とMAD文化

第五章 「現象」は何故生まれたか
・二〇〇七年の「運命的なタイミング」
・仕掛け人は誰もいなかった
・「このビッグバンが、次の時代へのリファレンスになる」

第六章 電子の歌姫に「自我」が芽生えたとき
・キャラクターからクリエイターへ
・「メルト」が変えた風景
・ルーツにあった「強度」
・「歌ってみた」とエレックレコード

第七章 拡大する「遊び」が音楽産業を変えた
・ヒットチャートを侵食する新たな波
・カラオケと著作権の新しい関係
・三次元に舞い降りた歌姫

第八章 インターネットアンセムの誕生
・「世の中が動くかもしれない」
・初音ミクがウェブの「日本代表」に
・「ヘイル・トゥ・インターネット」
・二〇一二年の「ホテル・カリフォルニア」

第九章 浮世絵化するJポップとボーカロイド
・「千本桜」は何故ヒットしたのか
・「カゲロウプロジェクト」が受け継いだ一〇代の魂
・Jポップの「物語音楽」化
・「高密度ポップ」の誕生
・ボーカロイド「高速化」の理由

第一〇章 初音ミクと「死」の境界線
・揺らぐ「いる」と「いない」の感覚
・創造をもって死を乗り越える、ということ
・パリ・シャトレ座に響いた「終わり」のアリア

終章 未来へのリファレンス
・最初は消えそうなくらい小さな炎だった
・初音ミクと「情報革命」
・消耗品になってほしくなかった
・ブームは去っても、カルチャーは死なない
・新しい音楽文化の可能性
・音楽の未来、クリエイティブの未来


●感想。

まず初音ミクの何が革命だったのかと言うと、要約するとこういう言葉になります。

宅録革命っ!

1970年代頃までは自宅で音楽を製作するには高額な機材が必要だった。

それがMIDI規格の誕生とDTM(デスクトップミュージック)の登場によって劇的に安く個人でもMacbook1台で音楽が製作できるようになった。

たぶん、プロの使っている機材とボカロPが使っている機材にそれほどの大差は無いはずです。

それこそ、冨田勲さんや初期のYMOの頃なんて、シンセ1台がタンスほどの大きさで、税関で審査に通らなかったとも書いてあります。

それが、初音ミクの登場によって、誰でも気軽に音楽を製作する事か可能になった。

そして大切なのが、ニコニコ動画に代表される動画共有サイトの誕生です。

今までは宅録して自分で楽しんだり少数の共有だったものが、今日作った曲が明日には100万回再生されたりする。歌が下手でも楽曲を制作できるようになった。

そして、それがCDとなったり広告収入によって趣味によってお金が稼げるようになった。

世間的に言うとHIKAKINに代表されるYouTuberが有名ですが、それと同等くらい素人に対して世界が広がった革命です。

ただ、最近はあまりにも数が増えたため全体的に言うとボカロは衰退ぎみだそうです。

ボカロファンは勿論、音楽に興味のある方は興奮できると思います。

おすすめです。
プロフィール
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二流書評家、映画評論家見習いの「まめタンク」と申します。ビジネス書を中心に書評を書いています。好きな漫画は「ONE PIECE」。今更ながら「ハンター×ハンター」を読み始めました。「銀の匙」も面白いですねー。好きな音楽は「ELT」さんの楽曲です。ジブリ作品なら王道のトトロではなく「耳をすませば」。好きな映画は「スタンド・バイ・ミー」です。Mac使い、iPhone信者です。

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