池田氏のソニーに関する考察がとても興味深いです。
ソニーの症状は創業60年以上たった企業としては普通の大企業病で、他の大企業に比べて特にひどいわけではない。むしろ、まだ多くの人がソニーにこれだけ期待しているのは立派なものだ。

ソニーはもはや外国の企業であると思っている僕ですが、ソニーが大企業病にかかっている事はうっすらと気が付いていました。アップル社が開発したiPodやiTunes Storeによる音楽配信サービスの大ヒットにより、一時は音楽プレイヤーの代名詞と呼ばれていたウォークマンの没落。そのブランドを生かせなかった事は誰も目にも明らかでしょう。世間では、これを大企業病というのだろう?
もう一つの失敗は、アップルのiTunesに対抗する音楽配信システムと携帯プレイヤーを開発できなかったことだ。このときも久多良木氏が配信システムを開発していた部門をつぶして自分の組織に統合したため、プロジェクトが空中分解してしまった。iTunesがその後のiPhoneやiPadなどの母体になってアップルを復活させたことを考えると、これを社内政治でつぶした久多良木氏は、ソニー没落の共犯といわれてもしょうがない。

ソニーがこの先どんな企業として我々消費者に商品を届けてくれるのか。それは未知数であり、日本人として注目するべく事でもあると思います。