・Geekなぺーじ:そもそもノマドは定員が少ない最近、ノマドに対する問題提起が流行っているらしい。簡単に要約すれば、「ノマド、ノマドっていっているけどカフェでカッコイイふりをしているだけなんじゃない?」「ノマドというライフスタイルが存在するのではなく、自分にとって最適な形を模索したらそれがたまたまノマドだったというのがライフスタイルの正しい形のはずだ。」「ニッチなフィールドで少ない人数が食べて行くというのがノマドワーキングじゃないかと」といったものになる。
・ノマドとかライフスタイルをテンプレで語ること自体の陳腐化と正社員とノマドの中間解 - Future Insight
・ノマドワーキングを目的にすると不幸になるのでは? - GoTheDistance
・えっ、「ノマド」ってそういうことなの……。 - 世界はあなたのもの。
ノマドを否定するのか?肯定するのか?
それは個人の判断だろう。「仕事するのにオフィスはいらない」の著者である佐々木俊尚のように、仕事をするのはカフェやちょっとしたスペースで十分だ。という人もいるでしょう。結局の所、ノマドに対する感情は仕事の中身によって左右される部分が多いと思います。IT系の企業に勤めて時間がフレックスな人は、ノマドに向いていると思う。逆に、バリバリの営業系だったり事務系の仕事の人は会社が自分の仕事場として最適だと思います。
今回は、そんな事を踏まえつつ。元祖ノマド?と言っても過言じゃない永谷園の大ヒット商品「麻婆春雨」の開発秘話を紹介してみょうと思います。
●ノマドの元祖?永谷園の「麻婆春雨」に隠された誕生秘話。
皆さんもご存知「麻婆春雨」。あのちょっとピリ辛なソースと春雨の奇跡の融合。永谷園の好きなランキングで「お茶漬け」に続いて第2位(主観ですが…)を獲得する大ヒット商品なわけですが、実は、この開発には隠された物語があったのです。詳しくは、以下のページに漫画付きで紹介されていますが、割愛して内容を紹介してみます。
・第1話 辞令「ぶらぶら社員」殿 | マンガ「麻婆春雨」の開発秘話 今日も元気に開発日和♪ぶらぶら社員が行く! | 麻婆春雨(マーボはるさめ) | ブランド | 永谷園
時はさかのぼる事、1979年9月初旬。ある営業職のAさんの元へ永谷園の社長に社長室に来いとの連絡がありました。緊張の面持ちのなか、A氏は社長から直々に「ほかのことはなにもしなくていい。食べたいもの読みたいもの、なにをしてもいい。費用は会社持ちだ。2年間自由気ままに生活しろ!これが辞令だ!」と、言われたそうです。
これは永谷園の中では「ぶらぶら制度」と呼んだそうです。
辞令を受けたA社員は「外に出て、新しい体験をしたり、食べたことないものにチャレンジしないとダメだ。」と、会社を飛び出し日本中の美味いものを食べ歩いた。それは日本国内に留まらず、モスクワ→オーストリア→スイス→フランスを転々としながら世界中の美味いものを食べ歩いた。血反吐を吐きながら2年間のぶらぶらの終盤、日本のとある中華料理店で出会ったスープ「これはご飯と合いそうだ」そのとっさの思いつきから、中華スープとはるさめを合わせた「麻婆春雨」が生まれたそうです。
●ノマドは自己責任?
ノマドについて思う事は多々ありますが、一番強く思うのは「結局、ノマドって自己責任だよね?」という事です。永谷園の「麻婆春雨」の例を見ても分かるように、ある意味でノマドって怖いと思います。会社はあなたに仕事の成果を一任しているわけじゃないですか?あるのは「○○という成果を○○という日までに」というボーダーラインであって、それを守れなければ仕事の進退に影響が出る。永谷園の例で言えば、そのAさんという人は何の結果も出せなかったら社長からの心象が凄く悪くなると思うんです。あいつはダメな奴た。そういうレッテルが貼られてしまう。ノマド提唱者の佐々木俊尚さんなんて、まさにそうじゃないですか?原稿が書けなくちゃお金が貰えない。食べていけない。スタバで仕事をしている人もカッコ付けている反面「やべぇなー、この仕事が片付けなきゃ上司に怒られるな」とか、切実な思いを抱きながら仕事をしているのかもしれません。
個人的には、それっぽく仕事をしていれば定時に帰れるオフィス仕事を希望します。
そっちの方が日本人に合っているんじゃない?
一部の優秀な人が僕の分もスタバで働いてくれたら良い。あれー、そうすると僕の職が危ないのか?
NHKクローズアップ現代こういう企画が放送される日も近いかもね。(笑)
「急増!ノマド失業者を追え。」