仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本
米光 一成
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企画術の極意を期待したが、割と硬派な会議術の極意でした。基本的にリーダーは周りに気を配り、人の意見に耳を傾ける。会議の基本がゲームの攻略本のようにまとめてある。相手の意見を受け入れて自分の意見をプラスする。「イエスアンド」という言葉で著者は表現しているが、会議の雰囲気をいかに醸しだすか。それが、リーダーの役割であるんだと思う。

著者である米光 一成氏は国民的名作である「ぷよぷよ」の生みの親である。ぷよぷよのようなヒット商品を生み出すためのノウハウが書かれているのか期待したが、思ったよりも硬派だった。タイトルにある「仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本」はいささか大げさかもしれない。確かに、会議が楽しくなるようなテクニックが幾つか紹介されている。しかし、我々が知りたいのは普遍的な方法ではなく、即効性のある会議術の極意だろう。「ぷよぷよ」のような作品を生み出す極意。それは、アップルがiPhoneのような商品で革命を起こしたような驚異的なアイディア。だからといって、この本に書かれている事が全て無駄というわけではない。幾つかの点においては明日の会議からでも使う事ができる。ページ数が125ページほどと物足りない感もあるが、とても丁寧に書かれている印象だ。
ひとつのプロジェクトを成功させる鍵は、人をうまくコントロールすることでも、巧みな話術でも、管理能力でもありません。メンバーが“楽しい”と思える場をいかにつくるか、です。“これは楽しい!”と思えば、プロジェクトは成功への道を走り始めるのです!
一時期の会議の風景といえば、上司が真ん中にでん!と座って威圧するかのように若手社員のアイディアを批判する。なんていう風景がありましたが、今の時代には古いです。いかに、部下やメンバーを楽しませアイディアを昇華させていくか。それが現代のプロジェクトの基本だと思います。

・プロジェクト  = 冒険
・あなた     = 勇者
・えらい人    = 王様
・チーム     = パーティ
・プロジェクト計画= 地図

プロジェクトのマップを作ること。A4用紙の真ん中プロジェクトの核となる部分を書き。それから連想されるものをばーっと書いていく。「自分マトリックス」というものも参考になる。自分の名前を真ん中に書き、それに連想するワードを次々に書いてゆく。自分自身を客観的な視点から俯瞰する事が大切だ。会議において「NO」は厳禁。どんなアイディアであっても最初はYesで受け入れて、そらに自分の意見を上乗せしてゆく。これはを著者は「イエスアンド」という言葉で表現している。アイディアを一つとして取らえるのではなく、1つや2つり意見を融合して成長させてゆく。これが大切だ。プロジェクトを進めるためには4つの距離が必要だと著者は指摘している。

1.自分との距離
2.相手との距離
3.仲間との距離
4.世界との距離
冒険の結果、手に入れた宝物よりも、冒険そのものが最大の宝なんだ。

冒険を思うぞんぶん楽しんで、生きよう。
冒険を思うぞんぶん楽しんで、生きよう。
固い会議、つまらない会議は時代遅れなのかもしれない。

■ひと言書評。

ぷよぷよ、ぷよぷよ、ぷーよ、ぷよ。(笑)