前田敦子卒業で、絶好調の成長に陰りが見てきた「AKB48」。今の平均年齢が20歳前後。絶頂期のモーニング娘。ではないが、アイドルとして活動するには年齢的な限界があるのだろう。所属事務所が個々に違うという点も難しい一面だろう。30歳で惨めな姿を見せるのなら絶頂期に卒業してほしい…ファンとしてはそんな思いもある。

僕がこの作品を手にしたのは、アイドル「AKB48」ではなく裏で操る秋元康の秘密を知りたかったからだ。正直に言えば、秋元さんは殆ど登場しない。本作の魅力は何と言っても個々それぞれが抱える将来や現状に抱える悩みだろう。さすがに、48人全てのインタビューを2時間のDVDに焼く事は無理だが、メディア選抜と呼ばれるメンバー、チームA、チームB、チームKのリーダーたちのインタビューが行われている。僕がこの作品を観て一番印象的だったのが、国民的なアイドルであるドデカイ重荷を背負いながらも、内面は普通の女の子という点だ。それぞれが悩みを抱え、目標を持ち、AKB48を愛している。本音で言えば、真のAKB48のドキュメントは秋元康の戦略だろうが、そこは置いておこう。

僕がこの作品に44点を付けた理由は、作品が悪いのではない。

一般大衆向けの作品じゃないからだ。前田敦子、大島優子あたりは素人でもわかるだろう。笑っていいとも!で活躍していた秋元才加ぐらいは知っている。後は申し訳ないが、よくわからない。ただ分かったのは、じゃんけん大会、総選挙と秋元康が打ち出す次々の戦略。メディアから批判。アンチファン。その中でも目標を持って行動している点だ。普通の女の子でありながら、心は鋼鉄であり柔でもある。20歳そこそこだと、お酒が飲める!タバコが吸える!免許でも取っちゃおうかな?何て、お気楽な事が考えるが、彼女たちは自分と向き合い、そして他者とも向き合っている。その点は凄いと思った。人気が無くなればただの人。そんな芸能界において、前向きに戦う姿に共感した。前田敦子が自分の将来のために女優転進を決めたのも、20歳そこそこの年齢ではとても大きな決断だっただろう。AKBのままでもあと5年は安泰だったと思う。その点も含めて、僕も目標を持って行動しなければ…と胸に誓いました。この作品はとくに若い方にお勧めです。ある種の処方箋になるかもね。

タイトルにある「10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?」という言葉。10年後、この映像を観たAKB48のメンバーたちは何を思うだろうか?人生の絶頂にいるのも、人生の落ち目にいるもの…それぞれだろう。この作品を観た人の10年後はどうなんだろうか?僕の10年後…たぶん、10年後になって気づくのだろう。