最新のCG技術やVFX技術をふんだんに使った作品。さすが、巨匠スピルバーグと言える。ベルギーの国民的人気コミック『タンタンの冒険』をベースに、アニメ版「インディージョーンズ」を目指した作品だ。タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密 ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]posted with amazlet at 12.04.23角川書店 (2012-04-16)
売り上げランキング: 174
タンタンは世界を股にかける冒険レポーター。白いフォックステリアのスノーウィを相棒に、世界中の面白い事を探し歩いている。ある時、彼は街のフリーマーケットで帆船の模型に一目惚れしてしまう。200ドルという価格を提示されるが、値切って100ドルで購入する。その帆船を購入した直後から彼の前には不運が訪れる。帆船を高値で売ってくれと頼む男、家に帰ると帆船の模型が盗まれていた。折れた帆船のマスト、その中には17世紀に海上で忽然と消えたといわれる伝説の“ユニコーン号”の中には財宝のありかを示す手紙が入っていた。3枚揃えるとお宝の場所を知る事ができる。少年記者タンタン、相棒スノーウィー、ハドック船長とサッカリンとのお宝争奪戦が始まる。
僕がこの作品を観て一番に思った事は、CGアニメの先駆者である「ピクサー」の存在だ。どうしてもピクサーと比較してしまう。ピクサーの成功とスピルバーグのCGアニメ。ピクサーが世界的大ヒットを達成しながら、スピルバーグはピクサーを超えられなかったのか?個人的な感想としては、背負っているものの違いだろう。ピクサーのそれには大きな社会的背景があるのだ。「カーズ」で言うところの高速道路の開通で錆びれたモーテルだったり、妻を亡くして風船で思い出の地へ向かうおじさん、大人になって使われなくなったおもちゃの末路…みたいなに深いのだ。対して、タイタンの冒険には背負っているものが何も無い。それ自体は分かりやすさという点で評価されるものなんだけど、やはりお宝を手に入れるだけの冒険では観客の心は動かないだろう。
この作品は分かりやすく説明すれば、「インディージョーンズ」のアニメ版だ。逆もまたしかり。原作は1943年発売の「なぞのユニコーン号」である。タイタンの冒険旅行と「インディージョーンズ」が酷似している事でスピルバーグ興味を持ったそうだ。「インディージョーンズ」は誰もが認めるスピルバーグの代表作だ。コミカルな笑いありシリアスな戦いあり。しかし、アニメにしたことによって作品に余裕が無くなっている。同じ飛行機のシーンでも、インディージョーンズで敵の飛行機を打ち落とすつもりが、お父さんが間違って自分の飛行機を撃ってしまった…なんていうコミカル感があまりない。
しかし、海賊船での白熱した船長同士の対決。お宝を争うハドックとサッカリンの戦いなど、アクションとアクションが繋がって、ピタビラスイッチの動きのように、大回転で大迫力のアクションシーンになっています。
さて本作の魅力は何と言っても最新のCG技術のお披露目だろう。今までみたCGアニメの中で群を抜いている。本物の人間と見間違うような人間の動きや表情。犬の毛並み1本1歩まで丁寧に描かれている。絵本で描かれた平面の世界観がハリウッドの最新技術で映像化される。この魅力は凄い。僕らが子ども頃は、アンパンマンとかドラえもんの劇場版だったけど、
こんな最新の技術を幼い頃から観られる子どもは羨ましい!
最後に一つ言っておくと、
そんだけ壮大な旅をして、オチがそれかい!って思った。納得できるような納得できないような?それは観てのお楽しみ。(笑)
![タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密 ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Vz1Xv5sIL._SL160_.jpg)

