リアル・スティール DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2012-05-16)
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久々に映画を観て感動した。親子愛を描くといいますか家族愛を描くといいますか、純粋に映画として楽しめたな。って思います。名作って数多くあると思うんですよ。でも、それらの作品って対外社会を背負っている。それは、怒りだったり戦争や戦い、不平不満だったりする。でもこの作品から感じられる臭いは、そんな臭いものではない。純粋に映画として楽しめる作品です。

西暦記2020年。チャーリー・ケントン(ヒュー・ジャックマン)は、嘗てボクシングで活躍した天才ファイター。しかし、時代は変わり戦いはロボット同士の戦いに移行していた。そんなチャーリーのもとに1通の連絡が届く。11年前に分かれた妻の死を告げるものだった。それに伴い、生まれてから一度も合った事のない息子マックス(ダコタ・ゴヨ)と出会う事になる。新しいロボットを買うためのお金と引き換えに、全ての親権を譲ったチャーリー。親の威厳の何もない最悪な男だ。しかし、一つ条件が付いていた。1ヶ月の間マックスと共に暮らすことだったのだ。愛情なんてゼロ。しかし、とある夜、チャーリーとマックスが廃材置き場で大雨の中、ロボットのパーツを探していると…マックスは崖に落ちてしまう。落ちた場所に落ちていたロボットそれは第2世代と呼ばれる古い型のロボット「アトム」だった。

こんなロボットじゃ勝てない。そういうチャーリーだが、ものは試し。実践に出場する事になる。
世界最強を決めるロボット大会。アトムとチャーリー、マックスが挑む。

原作としてのが、リチャード・マシスンの短編小説「四角い墓場」だが、基本プロット以外は殆ど別物と言っても良い。アトムという名前を聞いてピンと来た方も多いと思うが、この作品はかなりの部分を日本カルチャーに影響されている。ホンダのアシモを始め、実際の所は分からないが、アトムという名前に手塚治へのオマージュを感じる。別の言い方をすれば、戦争を背負わないガンダムだろ!とも言える。対戦部分はCGだが実際に全てのロボットが形として製作させている。この物語の本質は次第に心を通わせていく親子の絆だろう。マックスとチャーリー。最初は距離があるが、次第に縮まっていく親子愛。この作品の素晴らしさは、親子の絆が平行に位置している点だ。どちらが一方的に愛するのではなく、両方が絶妙な距離環境なのだ。最初はお金目当てだったチャーリーだった。マックスもそれを知っていた。しかし、アトムという媒体を経由させる事。ロボットボクシングで勝つという目標を共有する事で、親子との絆を優先するようになる。徐々に注目を集め勝ち進んでいくチャーリーとマックス。

アトム、チャーリー、マックス。それぞれに共通する事は(捨てたられた)という事だろう。アトムはロボットとして。チャーリーはボクサーとして、マックスは息子として。

最強王者との戦い。ボクシングは、伝説のボクサーである「シュガー・レイ・レナード」がボクシングを監修している。最後の試合、彼とロボットは一体化している。ある意味で、元プロボクサーだった自分。生身の人間では成し遂げられなかったチャーリーのチャンピオンという夢をロボットに代弁しているのが本作だと思う。どん底の元ボクサーがロボットに出会い、息子と頂点を目指す。分かりやすいプロットながら、家族で観るにはピッタリの作品だと思う。父親がヒーローという今のちびっ子には感じ難い要素が入っています。最後の最後、感想は2つに分かれると思う。そんな作品だ。

【編集後記】

いゃこの作品はDVDではなく、大画面のブルーレイで見たかったな。24インチのブラウン管テレビじゃ、ちょっと役不足。パソコンは16インチだしなー。そう、ここで一句。

「ああ欲しい、部屋に欲しいな40インチ 買ってほしいな40インチ」(笑)