「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」は世界で1500万部を売り上げた大ベストセラーを映画化したもの。ミステリーの世界的ヒットと言えば「ダヴィンチコード」が真っ先に挙げられると思う。そんな本作は本国スウェーデンで公開されるやいなや大ヒットを記録した。ドラゴン・タトゥーの女 デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [Blu-ray]posted with amazlet at 12.06.16ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2012-06-13)
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雑誌『ミレニアム』の発行責任者のミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)は、実業家ヴェンネルストレムの不正を報道したが、名誉毀損で訴えられてしまう有罪判決を受けて「ミレニアム」を去る事になる。そんな彼に調査依頼をしてきのは、ある実業家ヘンリック・ヴァンゲルだった。40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の真相追究を依頼される。その依頼を受けたミカエルは天才ハッカーであり背中にドラゴンのタテゥーの刺青が入った女性リスベット(ノオミ・ラパス)調査を依頼する。隠された謎と秘密とは…。
オープニングで流れる「移民の歌」がいい。作品に僕らを招いてくれる入場曲のようなものだ。民族主義、権力腐敗様々な要素が複雑に絡み合う物語…。
大ヒット小説の映画化という事で前評判は高かったと思う。基本的にミステリーという事もあって、ハリウッド大作それこそ「007」のような派手さはない。上映時間が2時間30分という事もあってハリウッド大作を期待している観客には物足りないかもしれない。ただ世界1500万部という事で、内容自体の完成度は高い。原作にも忠実に製作されているらしい。ミステリー好きにはたまらない作品だ。ただ、情報量が膨大で人物や事件を把握するのという点では大変だ。
15R(15歳未満は観られません)という事で、かなり過激なエロシーンを予想したが、本編自体にそれほどエロさはない。全うなミステリー作品だ。しかし、セックスシーンにモザイクがかかっている。これがエロさを倍増されている。それに加えてエロさにセンスが感じられない点が残念だ。健全なエロでは不順なエロが混ざっている。結果的に、成敗されるのだが…。本格派ミステリーだったらそこはカットしても問題はなかったのだろうか?原作ではどのように扱われていたのだろうか?基本的に娯楽作品を期待して視聴すると後悔する。これはミステリー作品の普遍的な問題だろう。
少女ハリエット疾走の真実、様々な文献や資料から紐解き真実。40年前の謎が解決した時に全ての点と点が結ばれ線となる。この快感を得るために2時間30分もの時間があるといっても過言ではない…。
ヒロインであるリスベットの心情の変化は興味深い。最初は無口で無骨なイメージだった彼女。図書館で事件の調べ物をする時も史書の人に「資料を全部だして」と冷たい口調で言ってしまう。しかし、事件解決のプロセス毎に変化する彼女の変化。社交性がなく感情的だった彼女がミカエルと出会う事によって社交的になっている。恋心を抱くようになる。最後のシーンで彼女が見せる「恋心」が切ない。原作ミレニアムは3作品あるが、今後、続編があるのかどうか期待したいところだ。
【ひと言映画評】
コロンビア映画製作という事だが、使われてるパソコンがソニー製ではなく「Mac」というのが切ない。ただ、この作品に助演道具賞があるなら確実に「Mac」だろう。かっこいい。写真をスクロールされる場面、裏側で光るリンゴのマーク。「トランスポーター」がアウディの宣伝映画だとすれば、本作は「Mac」の宣伝映画だろう。
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リメイク版のリスベット役はルーニー・マーラですね。
原作ではパソコンがmacである描写がしつこい程出て来るので
SONYは英断だったと思います。
オリジナル版の方がより原作のトーンに近いので
見比べてみると面白いと思いますよ。
特にリスベットの強烈さは圧倒的です。