笑っていいとも!@新宿アルタ前 大好きな布袋さんに会いにきちゃった。

タイトルを正確に言うと「ビデオリサーチの視聴率メーターを持っている世帯の誰が笑っていいとも!を観ているのか?」という事になる。今年で放送30周年、笑っていいとも!といえば、もはや国民的番組だ。しかし、最近は視聴率が振るわないと聞く。ヒルナンデスに視聴率で抜かれたという話も聞く。27時間テレビで番組打ち切りの発表があるのでは?という情報がネット上で話題になった…来年の4月改編がやばい!という話も新たに浮上している。

そこで僕はふと思った事がある。「笑っていいとも!」って誰が観ているんだろう?という事だ。OPの「ウキウキウォッチング」の歌詞はもはや国民的名曲だ。OPの冒頭こんな歌詞が流れるのはご存知だろう。
お昼休みはウキウキウォッチング、あっちそっちこっちいいとも!
つまり、この番組は会社のお昼休みやパートの昼休憩の人を意識した構成になっているとも言える。でもよく考えて欲しい。会社のTVにビデオリサーチの視聴率メーターは付いているだろうか?パート先の会社のTVにビデオメーターは付いているだろうか?

知らない人に説明しておくと、関東地方の場合、テレビ番組の視聴率は無作為に抽出された約600世帯の視聴率データを元に算出されている。特殊な機会とリモコンが置かれて「誰が観ている」「どのくらい観ている」といった情報が電話回線を通してビデオリサーチに送られ、次の日に視聴率として発表される。

●結局の話、「笑っていいとも!」は誰が観ているのか?

会社や職場でのテレビ視聴が視聴率に反映されない事は分かった。
で、結局のところ「笑っていいとも!」の誰が観ているのか?という話に移ろう。

テレビっ子の僕としては、子どもの頃、風邪や夏休みなんかで「笑っていいとも!」が観られる日はラッキー!って思ってまして。「芸能人そっくりさんカーニバル」で関根さんが言うコメントが面白かった記憶があります。でも普通の日は学生は学校があるので観られませんでした。さすがに、「笑っていいとも!観たいから今日は休むねとは、口が裂けても言えませんでした」。会社員も仕事であるので職場では視聴しているのかもしれませんが、視聴率には反映されません。そう考えると、日中家にいてかつビデオメーターの調査員になっている世帯というと、相当、数が限られてきます。

総務省統計局が調査している就労調査というものがあるのですが、それによると現在の就労状況は以下のようになっているそうです。まずは、全人口のうちどのくらいの人が就労しているのかという話からです。

http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/05400.pdf

統計

続いて、どのくらいの人が現在働いていないのか?という話です。これは専業主婦やニートといった類のものも含みます。

統計2

年齢別の就労実態も載せておきます。(単位は万人です。)

統計4

65歳以上は定年後の年金生活者と捉える事もできます。個人的な感覚ですが、笑っていいとも!の視聴者層と65歳以上はマッチしないのではないでしょうか?普通に考えると、「ワイド!スクランブル」やNHKを観ている可能性の方が高いです。あと、ひるおびですか。と考えると、15歳から64歳までの人口。それも非労働人口が「笑っていいとも!」のメイン視聴者層と言えるでしょう。

つまり、ビデオリサーチのメーターがあってかつ15歳〜64歳までの視聴者。ここでは主に非労働人口(主婦やニート、フリーター)が「笑っていいとも!」の視聴率を担っていると言えます。関東での「笑っていいとも!」の視聴率は平均すると5%〜6%ですが、関東地方で約600世帯ががその視聴率を左右しているのは驚きです。録画や職場での視聴を考えると、だいぶ差異がある可能性も否定できません。

●「笑っていいとも!」低迷は若者のテレビ離れ?

よく、最近の笑っていいとも!は迷走中だ。という話を聞く、テレフォンのゲストが次のゲストに対して「初めまして」と挨拶する放送事故ギリギリな事が行われているわけで、冒頭の「そーですね!」も無くなってしまった。でも、笑っていいとも!低迷の理由は迷走というよりメインターゲットの若者のテレビ離れだと思う。2chのまとめサイトで「最近のいいとも!は内輪ネタばっかりだ。」「レギュラーもしょぼい。」「マンネリ感がハンパはい」「ウッチャンナンチャンや明石さんまが出ていた頃が面白かった」なんて発言があるけど、お前ら!その時間に生で笑っていいとも!観てるのかよ!ってね…。実は、いいとも!はニートやフリーターに支えられていた番組なんだと思う。それが離れてしまった。

でも今年の27時間テレビでわかったように、タモさんの人気は健在だし迷走さえしなければ「笑っていいとも!」の人気も健在。タモリ批判論(やる気が無い)もたまに聞くけど、それが売りなわけでさ…。

結局のところ、「お昼休みはウキウキウォッチング」が視聴率に反映されない現状があるわけです。笑っていいとも!を打ち切って視聴率6%を叩き出す番組を作る勇気と覚悟がフジテレビにはあるのか気になる所ですね。