この記事を読んで思った事、ひと言だけど書いておきます。
楽天koboがまともに日本語書籍を集められない理由は、Amazon Kindleが近日発売のまま2ヶ月も経っている理由と共通している(さすがにまもなく発表されると期待しているが)。現時点においてKindleは米国では150万コンテンツを扱っており、先日サービスを開始したインドでは120万コンテンツから開始している。しかし、年内にも始まるとされる日本では、それだけのコンテンツを集めることはたとえAmazonでも困難だろう(それでもAmazonなら何とかしてくれるとの一縷の希望は持っている)。本をビジネスとして書いているか、作品として書いてあるかにもよりますよね。読書好きの僕としては装丁とか紙の臭いが好きだけど。これはよく言われている話だけど、村上春樹さんが電子書籍にどうアプローチしてくるのかが今後の電子書籍の未来を伺う上で重要なポイントになりそうです。音楽の例では大量に楽曲を入れられる「iPod」の登場でCDはあくまでデータを保存するツールにすぎなくなったけど、リアル本はまだ本としての役割を果たしている。もしかすると「食器洗濯機」みたいな位置づけなのかな?あったら便利だけど、本体高いし、スポンジで洗えばいい…みたいな位置づけ?
最も大きな障害は日本固有の契約の問題である。出版社は電子化の際に、その了解を著者一人一人から得なければならず、出版社が独断で電子化を行える欧米とは異なるというものだ。この契約の問題に関しては、今まで多くの記事で紹介されているのでここでは取り上げない。
楽天koboがまともに日本語書籍を集められないもう一つの理由 - A Successful Failure