土井英司の「超」ビジネス書講義 (ディスカヴァー携書)
土井 英司
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 22,185

超人気メルマガ「ビジネスブックマラソン」の著者であり、17,000冊ものビジネス書を読破している土井さんが綴った、ビジネス書案内。古今東西、様々なビジネス書が巷には溢れています。1日に発行される書籍が数十冊、数百冊。その殆どが消えていく中で、この数字は凄いです。速読なのか、佐藤優さんのような超速読なのか分かりませんが、本書を読んだ限りでは、年間の読書数に対して把握しているという所がすごいです。この本は簡単に要約してしまえば、ビジネス書案内という事になります。もっと要約すれば、メルマガの書籍版とも言えるでしょう。

土井さんは持論として、こんな言葉を載せている。

「未来予測は意味がない。これが僕の結論です。」

冒頭でビジネス書のこれまでの歴史を振り返る。今となっては一般のビジネスマンが読むビジネス書は有名ですが、20年〜30年くらい前まではビジネス書というのは、経営者や企業幹部が読むものだった。それが、「チーズはどこへ消えた」「 金持ち父さん貧乏父さん」などの登場で、ビジネス書の立ち位置はずいぶんと変わった。著書の中では、時代背景を交えながら、こういう局面にはこういう本がお勧めといった事が紹介されている。

今では本屋に行けば、自己啓発本が山のように詰んであります。

最近は、タイトルを煽ったり数字でインパクトを与える本も多いです。「たった1週間で変わる!」とか「20代で○○」といったものです。中身が伴っていればいいですが、最近は玉石混交感は否めません。本書は、その内容というよりも、莫大な読書量に裏づけされた書籍案内といった方がいいでしょう。本書の構成としては、「本の紹介+本の要約」という形で展開されます。僕もビジネス書はよく読みますが、何冊か僕の読んだ本も入っていたりして、「あっ、やっぱり面白かったんだ」と、ニヤニヤしながら読んでいました。この手の書籍紹介の本は何冊も出てますが、その中、ビジネス書の中では抜群に興味深い。前半では流行り本も紹介されているが、「ビジョナリーカンパニー」「アイディアバイブル」など、割と名著が多かった。1ページに1冊くらいの割合で本が紹介されている。その数は100とも200冊とも言える。この本の問題点があるとすれば、紹介された本をポチってしまう事だ。定価1,000円だが、それ以上の出費が痛い。土井さんは本を読む時に赤ペンのみを使うそうだ。ペンの目的は後から確認するため。後半ではアウトプットの方法についても綴っています。

経済を知るために、
専門書ではなく「会社四季報 業界地図」を薦めている事が興味深かったです。

普段からビジネス書を読んでいる人には掘り出し物の本は少ないかもしれませんが、まだあまりビジネス書を読んでいない方にはオススメです。