22歳からの国語力 (講談社現代新書)
川辺 秀美
講談社
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今、大学生や新卒社員の方は読んでいておいて損はないと思う。学生時代はある意味で暗記の天才が重宝された。しかし、実際の社会は違う。自分で考え動く人間が重宝されるのだ。そのために必要なのが「国語力」というものだ。それは簡単に説明すれば「読む・書く・話す・聴く」といったものです。それを鍛えるための最短の方法は何なのか?つまりは、「読書」という事だ。ある調査によると日本人の80%の人が月に3冊以下しか本を読まないらしい。本を月に10冊読むだけで上位5%に入れるのだから、これは読まない手はないだろう。月に10冊と言えば、1冊1500円で1万5000円です。大学生や社会人にとって、それほど高額な出費ではないでしょう。本書ではお勧めの著書として、司馬遼太郎の本を猛烈にプッシュしている。
日常にもしこんな会話が交わされた時,あなたは一言でいま読んでいる本を表現できるでしょうか? もし表現できないのなら,コミュニケーションがこの時点で断絶され,せっかくのフリに対して,あなたは「芸のない」人として見られてしまいます。
本書では、20代の国語力という事で以下の7つの鍵を紹介している。
1.私が WHO
2.誰に WHOM
3.何を WHAT
4.どのように HOW
5.いつ WHEN
6.どんな文脈で CONTEXT
7.結果は RESULT
従来の国語と本書で扱う「国語力」はまったく違う。ある意味で従来の国語とは、文学に近かった。それを本書では、より一層現実的に落としこめている。確かに、言っている事は分かる。しかし、本書の著者が本の編集者という事もありますが、全編通して編集寄りな国語力になっている。まぁ前半部分は読書の仕方であったり、文章の書き方が紹介されている点は納得できる。文章に悩んだら数字の「3」を意識しろ、という点は目から鱗だった。本を読んだらノートに一言書評を書く。という点もいいと思います。ただ、後半の「聴く・話す」といった部分はなかなか実生活であったり、実社会に落としこめるのは大変だ。そもそも新社会人がインタビューする機会があるのか?といった部分に疑問を持つ。本音で言えばもっと下世話でよかった。

「会社で友達を作る方法を教えてください」「文章を手書きするための漢字の暗記法を教えてください」それでよかったと思う。ある意味で硬派という点がマイナスポイントだったりする。ただ、一歩進んだ国語力としては評価できます。ジワジワくるタイプ。これを読んだ次の日に使える!といったものではないですが、たぶん、この本の中で1つでも感じる部分があれば、それだけで価値がある本だと思います。