最近、はてブを見ていると「ブログのアクセス数を増やす方法」とか「Google AdSenseだけで生計を立てる方法」みたいなものが人気を集めている。確かに、ブログにとってアクセス数は重要です。1日のPVが1000回のブログと1万PVのブログでは、やはり後者の方が人気ブログ。という事になります。僕も一時期はPVを追及している時がありました。それこそ、流行の自己啓発本を読んでライフハック系の記事を書いたりしてました。それ自体の戦略は当っていて、何度か「はてブのトップページ」に載る事ができました。トップに表示されると、それこそ1日に何万回というPVを稼ぐわけです。ただ最近は、自己啓発本もあまり読まないですし、はてブのアルゴリズムも変更された(昔なら、1日〜2日間はトップページに表示されてたのですが、今では最長でも半日くらいになったようです。)ので、昔ほどの反応は期待できません。

今、ブログにとって何が一番大切なのか?というと、それは「アクセス質」だと思うのです。

●Google AdSenseにあけるクリック率。

具体的な収入や単価についてはGoogleさんから、言うなよ!絶対に言うなよ!と(ダチョウ倶楽部さんだった暴露してしまいそうな)ルールがあるのですが、基本的な事ならOKだと思います。「AdSense」においてクリック率は「ページのCTR」という指数で表されますが、このクリック率が高いほど高収益が期待できるわけです。よく稼ぐためには、ある程度のアクセス数が必要だと言われます。確かに、1日100PVのブログと1日1万PVのブログでは収入が大きく変わります。ただ、ある程度までアクセス数を伸ばすと、必ずしもアクセス数を上げる事が収入に直結はなくなります。ここで重要なのが、「ページのCTR」です。例えば、以下のようなブログがあったとします。
1万PVでページのCTRが1%
2万PVでページのCTRが0.5%
この2つはアクセス数に倍の差がありますが、収入的にはイコールなわけです。
よくアホみたいにアクセス数を稼ぐ方法!みたいなものを、声高に叫ぶ人がいますが間違っていると思います。例えば、東京駅を考えてみましょう。1日に何十万人単位で人の行き来があります。でも、それだけ集客効果のある駅に出店している「売店」が年間で100億円単位で稼ぐのか?と言われると、答えは限りなくノーです。たぶん近所のツタヤの方が稼いでいます。

例えば僕の例で言えば、はてブのトップページに表示された場合です。先ほども言った様に、トップページに運良く表示されれば万単位でアクセス増加が見込めます。しかし、はてブのアクセス数が増えたからといって、「AdSense」の収入が2倍にも3倍にもなるのか?というと、答えは違います。よくて微増です。僕のブログは書評ブログなので、はてブに載ると「アフィリエイトすごいんでしょ!」みたいな事言われますが、経由で10冊も売れません。ここで重要なのが、はてブ経由でやってくる人は何も求めていないという事です。ふらっと立ち寄って「おもしろそうだ!」と思ってクリックする感覚。いくら広告が表示されたところで、何も求めていないのですからクリックされるはずもありません。

●あなたも小飼弾になれる?

よく噂で、著名ブロガー「小飼弾」さんの広告収入が月100万円だと聞く事があります。詳細は不明ですが、あれだけ人気のブログなのですから、それだけ稼いでいても不思議ではありません。たぶん、殆どのブロガーがこれだけの収入を得るのは難しいでしょう。ただ、おこずかい程度なら稼ぐのは以外と難しくなかったりします。これは昔にヤフーが提供していた、ブロガー同士がアクセス数を共有しようというサービス「ヤフーログール」で知ったのですが、数年前の小飼弾さんのブログ「404 Blog Not Found」のアクセス数は1日に約3万PVでした。あれ?意外と少ない…と思った方も多いでしょう。3万PVで100万円なのですから、かなり収益率は高いです。

ただ、素人や初心者がすぐに3万PVを稼ぐのは難しいですし、100万円稼げる保障もありません。でも逆転の発想から考えると、3万PVで月に100万円という事は、月に10万円稼ぐために必要なアクセス数はたった3000PVという事になります。例えば、1年間毎日ブログを更新して、それに1日10アクセス稼げれば達成できる数字です。ここで重要なのが冒頭から言っている「アクセス質」です。別のいい方をすれば、「個人として認知される事」です。何となく来た、ではなく、○○さんのブログだから見てみたい。○○さんの書評だから買ってみよう。これが重要です。僕の中で良質なフログは単純なPVではなく、ブログのトップページに何回アクセス数があるか?だと思っています。言い換えればお得意さんの数ですね。

例えば、音楽のインディーズの人たちはメジャーに比べるとライブの規模もCDの売り上げは桁違いに違います。でも、熱狂的なファンがいたりしてライブのチケットが即完売だったり、手売りでCDが次々に売れて、それで生計を立てているグループもいるわけです。

そろそろ、単純なアクセス数は無視してもいいのではないでしょうか?
お金を稼ぐ事よりも人生の充実を重視する生きかたが注目を集めるように。それは、YouTubeのランキングが単純な視聴数よりも動画の再生時間を考慮したように。単純なアクセス数を求める時代は変わりつつあるのかもしれない。