ビジネス力の磨き方 (PHPビジネス新書)
大前 研一
PHP研究所
売り上げランキング: 232,256

先日、紹介した大前氏の「即戦力の磨き方」とほぼ同時期に出版された本です。正直に言えば、前回の「即戦力の磨き方」を100とすると、本書は50くらいの評価して与えられない。勿論、駄本というわけではないけど、やはり2冊を同時期に出すと、どちらか一方の濃度が薄まってしまうのは致し方ない。逆の意味では、とても分かり易く書かれているといっても間違いでない。普段から本を読まない人。大前本初心者の方にっては、とっつきやすい本だとも思います。基本的に本書はビジネスマンに対して、どんな知識が必要で、どんな事をすれば良いのか?といった事が綴られている。

大前氏が言う現代に必要なビジネスマンの力の以下の5つに集約される。

1.先見力
2.突破力
3.影響力
4.仕事力
5.人間力

他の著書でも語られているけれども、北海道に時差(サマータイム)を設けるといった提案は興味深い。時差を設けることで世界で一番早く開く市場というインセンティブを得る事ができる。これが2007年の話なのだから、もし実現していたら、北海道は世界の金融都市になっていたのではないか?と綴っている。

サイバージャングルでは全部口に入れてみる。ネットに溢れる情報を拒否するのではなく、全て口に入れてみるのだ。といった指摘、日本人は非効率に働きすぎる。アメリカに行けば、仕事の後で接待する事はありえない。生活を朝型に移行する事で、より仕事の効率を高められる。型を持て!とも指摘している。とにかく型を身につけるなら、具体的なケーススタディを無限回に繰り返す必要があると言う。大前氏は著書で何度も言っているけど、今の時代はボーダレスだ。日本人だからという理由で優遇されていた時代はとうの昔に去った。企業はよりグローバルな市場で戦っている。あなたが努力をしなければ、その仕事を何分の一の賃金で中国人やインド人がこなしてしまう。もはや、日本人メリットは通用しないのだ…と思う。

最後に、大前氏はこう綴って、本書は締めくくっている。
日本人が21世紀の世界でメシを食いたいのなら、世界で最適地を見つけて、海外に出ていくことである。そのためのカネやソフトはある。あとはそういうところで何がなんでも成功してやるぞ、という強い意思をもって人間、ハングリーさ、つまりビジネス力、すなわちプロフェッショナルの意識とマネジメント能力をいやが上にも磨くことだ。格差批判および格差をなくす、なとどいう甘ったれた議論をしている場合ではない。
全178ページしかないので、誰でも読む事ができると思います。基本的にハードカバーの内容を新書サイズに変換したものだとお考えください。このままではダメだ。そう強く思います。