今、若者の間で爆発的な人気を誇るアプリ「LINE」。無料で通話やチャットができる事が受け、1年足らずでユーザー数が1億人を突破。これは、4年で1億人を突破した「Twitter」や「Facebook」の勢いを遥かに凌ぐ。「LINE」は韓国で作られたサービス、という話もあるが、実際は韓国資本の会社の100%子会社が開発した日本生まれのアプリです。実際、開発したのはLINEの母と呼ばれる日本人の女性です。実際に使ってると分かるが、このアプリの特徴の一つがスタンプだったりする。キモかわいいと呼ばれるあのスタンプで会話が成り立つ場合もある。

本書にも書かれている事だけど、このアプリの興味深い点はアーリーアダプターなき普及にあったりする。普通、アプリというとまずITに詳しい人が使って、次第に一般のユーザーに普及していくとい流れを辿る。これをキャムズを越えたというけど、「LINE」に関しては当初、IT通からは「Twitter」や「Facebook」があるのに、なんでこのアプリを使う必要があるの?という感想が寄せられていた。それが変わったのがタレントのベッキーさんを起用したCMを流した時だという。これで一般ユーザーに受け、瞬く間にユーザー数が増えていった。このアプリの面白い点が登録するのに必要なのは電話番号だけという点だ。普通ならユーザー登録の時点で、メールアドレスや年齢といった諸処の項目を入力する必要があるが、「LINE」はその情報を持っていない。

「LINE」が普及したもう一つの要因としてiPhoneに代表されるスマホの爆発的な影響がある。別の言い方をすれば、タイミングが絶妙だったとも言える。iモードを開発した慶応大学の夏野さんも言っているが、「LINE」はもの凄く日本的。元々と携帯で普及していたデコメといったものを上手く取り入れている。スマホはガラケーの進化系という人もいるが、実際はパソコンの進化系といった方が正しい。世界的に見れば、初めてインターネットに繋がった端末だと言える。本書の中では、何度か「LINE」の収益化について触れられている。クーポンやゲームなどプラットフォーム化するための戦略をとっているが、実際の調査によると、殆どのユーザーがその機能を使っていない、または、知らないと回答している。現状、企業の公式アカウントとスタンプが収益の柱になっている事は否定できない。

世界的に見れば「LINE」のようなアプリは色々ある。その国によって一番のアプリといのは違うが、これから競争が激化していくのは確実だ。ただ、日本初でこういうアプリができたという事は、日本人として誇って良いのではないかと思ったりもする。もの凄く使い易くて便利なアプリが、お金を稼いでいく。これはAppleで人が商品を買う事に感動を覚えたように、もの凄く健全で良い事だとも思う。この本を読んで、内容を友達と「LINE」で話したら面白いのではないか?と、思います。