ホリエモン仮出所後、初の著書となる本書。Amazonでもランキングで上位に位置していたし、事前の人気度は高かった。僕自身、ホリエモンの著書は殆ど読んでいて、特に逮捕後のホリエモンの価値観には共感する部分があったりする。ただ、この本は書き下ろし的なタイトルか付いているけれど、中身はメルマガのコーナーを再編集したものだ。実は、僕はホリエモンの有料メルマガの会員だったりする。月840円くらい払っている。
840円も毎月払っているのに、さらに1,200円払った事に対する不満はままある。
今回、まとめられているのは
ビジネスモデル教えちゃいます塾の2つ。本書をそれを再編集したものだ。この本は即効性のあるお金持ちに論ではない。お金を稼ぐ極意みたいなものが書かれているわけではなく、ホリエモンが考えたビジネスモデルを何十個か紹介している。
Q&A
基本的にホリエモンが好むビジネスモデルとして、
ビジネス4原則
1.小資本で始められる。
2.在庫がない(あるいは少ない)
3.利益率が高い
4.毎月の定期収入が確保できる
全部読んだけど、全体的に「Twitter」や「LINE」といった爆発的な利益をもたらすものではなく、これをやったら稼げる可能性があるといった実験的なモデルが紹介している。ホリエモンの独特な物事の見方は面白いと思った。例えば、
世界の全人口が対象になる「誕生日」をサポートするビジネス芸人のネタをYouTubeに投稿するもそうだけど、爆発的な利益は生まないだろう。しかし、独自の視点から構築されたビジネスモデルは興味深い。これを真似したからといってホリエモンのように稼げる保証はない。しかし、割り箸一本だって考え方や、やり方によっては巨万の富を稼ぐ事ができる。世の中ってだから面白いんでしょ?
結婚式には『ゼクシィ』やT&Gのようなプロデュース会社があるのに、誕生日が無いというのは不思議だ。だって毎月誕生日というのはあるわけだし、世界70億人がターゲットになるわけだから、ものすごく巨大なマーケットだと思うのだ。
ホリエモンは本書のあとがきで「LINEはすごい」的な事を綴っているけど、たった2年で世の中が変わる。収監前になくて、収監後にあるもの。あらためてネットの進化のスピード、ドックイヤーには脅かさせる。ある意味で竜宮城から帰ってきた浦島太郎のような感じかもしれない。
この本の魅力は他に2つある。
1つ目はやはり、Q&Aの堀江節だろう。
本書によると、収監中でも月に100個。収監前は1週間に100〜200個の質問に答えていたらしい。そのずばずはと的確に答えるの姿には爽快感すら覚える。
基本的にホリエモンは様々な質問に対して、
Q. 堀江さんこんにちは。メルマガいつも楽しみにしています。堀江さんが考えるサラリーマンのメリット・デメリットってなんでしょうか?
A. 【デメリット】給料が安い、出世に時間がかかる、意味なしの権力争い、足の引っ張り合い。
【メリット】なし。
好きな事をやれ!といった事を的確に答えている。勿論、この表現は大げさに書いているけど、本当にずばすば答えていくのだ。あれだけ稼いで一般人の質問に100個以上答える原動力が何か?は不明だ。しかし、既に質問者の中には答えがあって、ホリエモンは自身の回答が正解なのではない。と、こうあとがきで綴っている。
なんでやらないの?
自分で好きな事をやりたいなら起業すればいいじゃん!
つまらないなら、辞めればいいじゃん!
私のしていることというのは、後ろからドンと突き落としてジャンプさせていることに他ならない。実のところ質問者にも薄々わかっていて、一歩前に進むためのキッカケが欲しかっただけなのである。本書のもう一つの魅力は本書に文章を載せている数々の著名人だ。2ちゃんねるのひろゆきさん、ニコニコ動画の夏野さんだったりする。その人の発言がもの凄く的確で面白いと思った。最後に夏野さんのこんな言葉を紹介してみよう。
劇作家の寺山修司はかつて 若者よ、書を捨てよ町に出よう と言いました。いまは違います。 若者よ、引きこもってググれ です。家にこもってググった方が、よっぽど新しい情報が入ってくるし、魅力的に発信もできます。書は捨ててOK。街に出るのも無意味。あんなに古くてデータ量の少ないアーカイブを頼りにしても、これからは役に立ちません。引きこもってググれば、もう無限の世界、無限の情報にアクセスできるのです。次回は是非、書き下ろしを期待したいです。


