パズドラを展開するガンホーの勢いが止まらない。先日、任天堂の時価総額を抜いたかと思えば、目の前にはソニーがいる。ソーシャル大手のモバゲーやGREEの業績が低迷する一方で、破竹の勢いで成長しているパズドラ現象。PER180倍というのだから、利益に対してはかなり割高の印象も否めない。少しでもマイナス要素が出れば株価の下落は避けられないと思う。
ただ、今回の記事は別にパズドラの株価について語ろうという事ではない。
パズドラの面白いところは、他のソーシャルゲーム違う点は、あまり課金しなくても長く遊べるという点だ。基本的に課金対象は「魔法石」というアイテムのみで、1個80円ほどで売られている。GREEやモバゲーのゲームが課金するユーザーをどれだけ増やせるか、どれだけ多く課金させるか、に重点が置いてあったのに対して、パズドラのビジネスモデルは少し違う。
1ヶ月の売り上げ80億円をダウンロード数の1300万で割ると、1人あたりの課金額650円という事になる。年間で言うと7,300円くらいになる。僕的には、もの凄く全うなビジネスモデルに見える。
●パズドラ「魔法石」に見るビジネスモデルと番組配信への応用が面白い。
このパズドラ方式は色々なビジネスモデル色々な分野に応用できると思う。特に母体数が多い場合、少数の人が課金するだけで大半の人は無料で楽しめる。
ここで思ったのが、テレビ番組への応用だ。
例えば、こういうシステムはどうだろう。
魔法石のように、テレビ石を購入する事でクイズ番組に参加できたり、CMがカットできるシステムを構築する。例えば、フジテレビを例に考えてみょう。フジテレビの去年の売り上げは大体6000億円。これを例えば、テレビユーザー、ここは仮定として5000万人と考えてみよう。すると、この売り上げを達成するには1人あたり幾ら払えばいいのか算出する事ができる。
6000億円÷5000万人=1200円これは年間なので、1ヶ月に換算すれば、120円という事になる。これは凄い事だ。もし倍の金額を1人から取れれば年間売り上げは大台の1兆円を越える。別にフジテレビに限らず全てのテレビ局がやればいい。民放5局がやっても年間にユーザーが払う額は5,000円ほどだ携帯の1ヶ月の料金と考えれば十分に安い。これによって、スポンサーの左右されない健全なビジネス、ユーザー本意の番組制作だって可能だ、亀山ちゃんよろしく、パズドラの仕組みは世の中を変えるのかもしれない。