この手の本は旬が大事だともの凄く痛感する。本書の出版は2010年と3年ほど前だが、それを取り巻く環境は大きく変化している。しかし、それは技術の話であり、アメリカの話である。日本は?というと、3年間で変わったのは民放キー局が経費削減を加速させた事と、CSのチャンネルを増やしたぐらい。一方でアメリカのテレビを取り巻く環境は激変している。「Hulu」に代表されるオンデマンド配信を無料で行い、少しでも利益を多く稼ぐために必死になっている。ケーブルテレビが主体のアメリカの4大ネットワークと、ほぼ独占状態の日本のキー局とは話が違う。
その一方でそのプライムタイムには莫大な予算を投じて高クオリティの作品をお届けする。「24」「LOST」「プリズン・ブレイク」などなど、、。さらに、アメリカではケーブルテレビが普及しているので、4大ネットワークであっても視聴率は10%もいけばいいところらしい。日本と大きく違う点は世帯ではなく、視聴者数で発表される点だ。
この本ではアメリカのテレビ事情を解説しつつ、変化するコンテンツ配信の形を提示する。
日本の現状に関しては殆ど触れられていないし、3年も前も本なので現在のアメリカではもっと方法が進化していると思う。どうしてもテレビの配信関して知りたいんだ、という方にはおすすめするが、それ以外の方は時間がある時にでも読めばいいだろう。アメリカのテレビ放送の現状を描いたという点では興味深いです。
日本でもYouTubeに先かげて、当時のUSENが「Gyao」(現在はヤフー傘下)が動画配信サービスを開始した。当時は革命的な事であったが、同時にYouTubeとまったく違った点は素人(一般ユーザー)が動画投稿できなかった点だろう。コンテンツホルダーに遠慮し、著作権の関係で独自のソフトをインストールする手間も必要だった。この本には触れられていないけど、ニコニコ動画の普及はこの手の良い部分をうまく飲み込んだ点にあると思う。この本で興味深かった点は、アメリカのテレビ局は日本とは大きく違うという事だ。今の民放キー局であれば、朝に「モーニングバード」、昼に「笑っていいとも!」、そして「ミヤネ屋」、夜には「めちゃイケ」といった様々な番組があるが。アメリカではプライムタイム(夜7時〜11時)以外は再放送か地方のテレビ局が制作したローカル番組が流れているそうだ。極めつけは、夏休みは殆どの番組が再放送だという事だ。皆が休むから自分たちも休む。
その一方でそのプライムタイムには莫大な予算を投じて高クオリティの作品をお届けする。「24」「LOST」「プリズン・ブレイク」などなど、、。さらに、アメリカではケーブルテレビが普及しているので、4大ネットワークであっても視聴率は10%もいけばいいところらしい。日本と大きく違う点は世帯ではなく、視聴者数で発表される点だ。
この本ではアメリカのテレビ事情を解説しつつ、変化するコンテンツ配信の形を提示する。
日本の現状に関しては殆ど触れられていないし、3年も前も本なので現在のアメリカではもっと方法が進化していると思う。どうしてもテレビの配信関して知りたいんだ、という方にはおすすめするが、それ以外の方は時間がある時にでも読めばいいだろう。アメリカのテレビ放送の現状を描いたという点では興味深いです。
テレビ局にとって、10年から始まる未来は、過去の延長ではないのです。